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電話番号を使って広告するのは電話専用広告?電話番号表示オプション?違いと特徴を紹介

こんにちは、大阪のWebマーケティング会社モンゴロイドのデジマクンです。

調べ物をしている際にGoogleの検索結果を見ると、広告に電話番号が表示されていたり、電話番号だけが表示されている広告を見たことがありませんか?
もともと電話をかけるつもりで検索しているユーザーや、広告文を見て電話をしたくなったユーザーに対して、有効な広告手法となりますよね。

しかし、いざ自分で設定をしようとしても、広告の管理画面には電話専用広告と電話番号表示オプションの2種類があり、どれがどの表示になるのかがわかりにくいことはありませんか?
そこで今回は、電話専用広告と電話番号表示オプションの違いと特徴・メリットなどをお伝えします。

電話専用広告とは

電話専用広告とは、スマートフォンの検索結果から直接電話をかけることができる広告です。
電話で今すぐ解決したい!相談したい!というサービスには有効な広告です。

例えば、「水漏れをすぐに修理してほしい」「家の鍵をなくしたけど、すぐに開けてほしい」など緊急性のあるものはすぐに電話したくなりますよね。
このような場合に電話専用広告は有効です。

次のようなイメージが電話専用広告です。

電話だとわかりやすいように電話マークがついていたり、電話番号以外にタイトルを入れることができるので、どのようなサービスなのかを端的に伝えることができます。

電話専用広告には、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。
入稿方法と合わせて見ていきましょう!

電話専用広告の3つのメリット

電話専用広告のメリットには次のようなものがあります

  1. ユーザーから直接電話での問い合わせに誘導できる
  2. ユーザーに電話をするメリットを訴求できる
  3. 電話番号がタップされたときに課金される

一つずつ見ていきましょう

1. 直接電話での問い合わせに誘導できる
検索しているユーザーによっては、わざわざWebサイトを見て連絡をするのは面倒だと感じるときがあります。
特に緊急性の高い問題(鍵の紛失や水漏れ・ガラスの破損など)に対しては、すぐに電話したいユーザーが多いと思いませんか?そんなときは、電話専用広告が効果を発揮します。
検索結果から1タップで電話をかけることができるため、ユーザーの問題をすぐに解決することができます。
そのため、ビジネスの目的を達成しやすいメリットと言えるでしょう。
2. ユーザーに電話をするメリットを訴求できる
電話専用広告は、電話番号だけではなく、広告文も設定することができるので、電話をする必要性や緊急性をユーザーに訴えかけることもできます。

例えば、「30分以内に駆けつけます!」「今すぐお届けします!」「電話ですぐ相談できます!」などです。

ユーザーの悩みを解決できるという広告文を設定できるのは、メリットの一つですね。

3. 電話番号がタップされたときに課金される
電話専用広告はGoogle広告で運用しているため、電話番号がタップされないと課金されません。
そのため、必要のあるユーザーのみに電話番号に誘導することができます。また、通話中も課金されるのでは?と思っているかもしれませんが、課金されるのは電話番号をタップしたときの「クリック課金」のみです。
どれだけ長時間通話をしても、通話時間は課金されないので、安心してください。

電話専用広告の4つのデメリット

電話専用広告のデメリットは下記のようなものがあります。

  1. ユーザーがリダイヤルをしたとき、つながらない場合がある
  2. ユーザーの電話番号はわからない
  3. 特定のデバイスのみにしか表示されない
  4. 検索結果だけにしか使えない
  5. 一つずつ見ていきましょう!

    1. ユーザーがリダイヤルをしたときにつながらない場合がある
    電話専用広告で表示される電話番号は、Googleの広告専用転送電話番号が表示されます。
    そのため、ユーザーが同じ番号に電話をした際、同じ業者につながらない可能性があります。そのため、必要であればユーザーに電話番号をお知らせしておく必要があります。
    2. ユーザーの電話番号はわからない
    電話専用広告の通話レポートで効果測定がわかりますが、ユーザーの電話番号まではわかりません。
    そのため、折り返しの電話が必要な時は、ユーザーの電話番号を控えておく必要があります。
    3. 特定のデバイスのみにしか表示されない
    電話専用広告は直接電話できる広告なので、スマートフォンで検索した時だけ表示されます。
    PCで検索した際にも電話番号を表示させたい場合は、この後に紹介する電話番号表示オプションを使うと良いでしょう。
    4. 検索結果だけにしか使えない
    電話専用広告は、Googleの検索ネットワークだけに表示されるものです。
    Google広告は検索だけではなく、GDNやYouTube広告などがありますが、電話専用広告は検索結果のみにしか表示されません。
    検索結果以外にも表示させたい場合は、Webサイトへの誘導する広告を作成する必要があります。

    上記のようなデメリットがありますが、初めから知っておけば対処できる内容ですね。

    電話専用広告の入稿方法

    電話専用広告はどのように設定するのでしょうか?
    ここからは、すでにGoogle広告のキャンペーンや広告グループを作っているという前提で入稿方法を紹介します。

    電話専用広告は検索のキャンペーンのみ設定することができます。
    電話専用広告を設定するキャンペーンの広告グループに移動してください。

    「広告と広告表示オプション」の「広告」に移動し、「プラスマーク」を選択してください。

    「電話専用広告」が表示されるので、選択してください。

    「電話専用広告」を選択すると、入稿する画面が出てきます。
    該当するところに広告文を設定すると、電話専用広告が設定できます。

    では、電話専用広告にはどのような情報が必要なのでしょうか?

    電話専用広告の入稿規定

    電話専用広告を設定する際に必要な情報と入稿規定は下記の通りです。

    項目 入稿規定(文字数など)
    電話番号 つながる電話番号
    最終ページURL(推奨されているが省略可) サービスページ、ランディングページなど
    確認URL URLのドメイン部分(例:https://www.mongoroid.com/wp/)
    表示URLのパス(省略可) 文字数 半角15文字/全角7文字
    ビジネスの名前 文字数 半角25文字/全角12文字 会社名など
    見出し1(推奨されているが省略可) 文字数 半角30文字/全角15文字
    見出し2(推奨されているが省略可) 文字数 半角30文字/全角15文字
    説明文1 文字数 半角90文字/全角45文字
    説明文2(推奨されているが省略可) 文字数 半角90文字/全角45文字

    最低限必要な情報は、次の4つです。

    • 電話番号
    • 確認用URL または 最終ページURL
    • ビジネスの名前
    • 説明文1

    この4つさえあれば、電話専用広告を出稿することができます。
    それ以外の情報は推奨されていますが、省略することができます。

    電話専用広告の注意点

    つづいて、電話専用広告を設定する際の注意点を紹介します。
    電話専用広告もGoogle広告の一つなので、ほかの広告同様に審査が必要となります。
    審査内容は「設定している電話番号は広告主所有の番号であるか」が確認されます。

    電話専用広告を設定する際の注意点。

    • Webサイトに掲載している電話番号
    • ドメインの所有権を設定
    • 審査が通らない電話番号がある
    Webサイトに掲載している電話番号
    電話番号はサイトに表示させておく必要があります。
    確認用URLまたは最終ページURLを入力するので、設定するサイトはページに電話番号を記載してください。
    また、電話番号は画像ではなく、テキストで記載する必要があります。
    画像で設定している場合、審査が通らないことがあります。
    ドメインの所有権を設定
    確認用URLまたは最終ページURLは出稿する広告主のものであるかを、Googleに認識してもらう必要があります。
    そのためにやることは、下記の2つです。
    ・WebサイトにGoogle Search Consoleを導入する
    ・Google Search ConsoleとGoogle広告アカウントをリンクする
    審査が通らない電話番号がある
    電話専用広告に設定する電話番号は、下記に当てはまる場合、審査が通らない可能性があります。

    ・不正確または無効な電話番号、無関係な電話番号、広告に掲載されている店舗やオフィスにつながらない電話番号
    ・FAX 番号、プレミアムナンバー、バニティナンバー
    ・掲載対象の国のものではない電話番号
    ・バーチャル電話番号サービスまたはパーソナルナンバリング
    ・ボイスメールサービスが有効でない電話番号

    上記のことを注意して、電話専用広告を設定してください。

    電話番号表示オプションとは

    電話番号表示オプションとは、スマートフォンで検索した際に、広告文の箇所に電話番号を表示できる機能です。
    ユーザーは、電話番号をタップするだけで問い合わせができるので、電話で確認したいというユーザーを誘導することができます。

    次のように広告文の下部に電話番号が表示されます。

    電話番号を表示することで電話がかけやすくなり、コンバージョンが増える可能性があります。
    では、どのようなメリット、デメリットがあるのかを見てきましょう!

    電話番号表示オプションの4つのメリット

    電話番号表示オプションには下記の4つのメリットがあります。

    1. スマートフォンだけではなく、PCやタブレットでも表示される
    2. 電話番号の表示だけならお金はかからない
    3. 電話で申し込みしたい層にアピールできる
    4. 営業時間内だけ電話番号を表示させることができる

    一つずつ見ていきましょう!

    1. スマートフォンだけではなく、PCやタブレットでも表示される
    電話番号表示オプションで電話番号を表示させることができるのは、スマートフォンの表示だけではなく、PCやタブレットでも表示させることができます。

    電話番号をタップして電話ができるのはスマートフォンのみですが、PCやタブレットは電話番号を見ながら、スマートフォンで電話をかけることもできます。

    2. 電話番号の表示だけならお金はかからない
    電話番号表示オプションは、Google広告の機能なので電話番号をタップされない限り課金されません。
    電話番号を表示させるだけなら無料でできます。
    3. 電話で申し込みしたい層にアピールできる
    検索しているユーザーの中には電話で確認したい人たちもいます。
    そのユーザーのためにも電話番号を表示させておくと、コンバージョンの増加が期待できます。
    4. 営業時間内だけ電話番号を表示させることができる
    電話番号の表示は24時間ずっと表示されるのか?と思われるか方がいるかもしれません。
    電話番号の表示は曜日や時間を設定することができるので、営業時間内だけ電話番号を表示させることもできます。
    検索しているユーザーが電話をかけても、営業時間外の場合はかえってマイナスになるので、設定しておくと良いでしょう。

    電話番号表示オプションのデメリット

    電話番号表示オプションのデメリットはあまりありませんが、上げるとすると下記の2つになります。

    1. 電話番号のタップ=電話発信ではない
    2. PCやタブレットの表示はわかりにくい
    1. 電話番号のタップ=電話発信ではない
    先に紹介をした電話専用広告は、電話番号をクリックすると電話がかかる仕組みになっています。
    電話番号表示オプションの場合、電話番号をタップすると、この番号に発信するかどうかの画面が出てきます。
    その上で、発信ボタンをタップすると電話がかかります。電話番号をタップしても電話をかけないユーザーもいると思うので、電話番号表示オプションと実際の電話の件数が違うときは、これが問題かもしれません。
    2. PCやタブレットの表示はわかりにくい
    電話番号表示オプションは、スマートフォンだけではなく、PCやタブレットでも表示されると紹介しました。
    ただ、PCやタブレットの場合、一見するとあまり気づかないところに番号が表示されます。
    そのため、PCやタブレットに表示させても、スルーされる場合があります。

    電話番号表示オプションの設定方法

    電話番号表示オプションは、アカウント・キャンペーン・広告グループのいずれかに設定することができます。
    アカウントの場合は、すべての広告文にに反映。
    キャンペーンに設定すると、そのキャンペーン内の広告文に反映。
    広告グループに設定すると、その広告グループ内に電話番号表示オプションが反映されます。

    また、すべてで電話番号表示オプションを設定した場合の優先度は
    アカウント<キャンペーン<広告グループ
    となります。

    どの範囲で設定するかを決めてから設定すると良いです。
    今回は、アカウント全体に電話番号表示オプションを設定する方法を紹介します。

    アカウント全体の画面で、「広告と広告表示オプション」を選択

    次に、「広告表示オプション」を選択し、画面内の「プラスマーク」を選択してください。

    そうすると、広告表示オプションの一覧が表示されます。
    この中から「電話番号表示オプション」を選択してください。

    該当する箇所をすべて入力して、保存すると設定完了です。

    キャンペーンや広告グループで設定するときも同様です。

    電話番号表示オプションの入稿規定

    電話番号表示オプションを設定する際に必要なものは、下記の情報になります。

    • 電話番号
    • 電話番号を表示させる期間
    • 電話番号を表示させる時間帯

    必須なのは、電話番号だけです。
    表示させる期間や時間帯が決まっている場合は、設定しておくことを推奨します。

    注意点

    電話番号表示オプションの注意点はデメリットと同じ内容です。

    • 電話番号のタップだけでは電話が発信しない
    • PCやタブレットでの表示は見分けづらい

    電話番号のタップだけでは電話の発信にならないことは上記でも解説しました。
    広告運用レポートで、電話コンバージョンと実際の電話の問い合わせ件数が異なる場合は、電話番号表示オプションのことが影響していると思われます。

    電話専用広告と電話番号表示オプションの違い

    電話専用広告と電話番号表示オプションの2つにどのような違いがあるのかをまとめました!

    項目 電話専用広告 電話番号表示オプション
    目的 電話に誘導する広告 電話で問い合わせすることもできるオプション
    設定内容
    (最低限の設定)
    電話番号・説明文・ビジネス名・URL 電話番号のみ
    表示形式 キーワードに応じて常に表示される 広告の掲載順位によっては表示されない場合がある
    タップ後の動作 すぐに電話の発信になる タップしても電話の発信にはならない
    対応デバイス スマートフォンのみ PCやタブレット、スマートフォンで表示
    スマートフォンへの優先表示が可能

    最終的なコンバージョンがどこになるのか、またはユーザーのニーズがどこにあるのかを定めたうえで、設定すると良いでしょう。

    まとめ

    今回は、電話専用広告と電話番号表示オプションの違いとそれぞれの特徴について解説しました。
    それぞれで目的が違うため、出稿するサービスの目的にあわせて使い分けをするとより効果的な広告となります。

    また、ユーザーのニーズがどこにあるのかを確認するために、2種類の広告を使い分けるということも良いでしょう。
    電話番号を使った広告の設定の仕方がわからない方やもっと広告運用について知りたい方はモンゴロイドまで お問い合わせください。