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Google広告で自動入札戦略を活用するメリットとデメリット、手動入札の違いを知ろう!

みなさん、こんにちは。

大阪のWebマーケティング会社モンゴロイドのデジマくんです。

ここ数年で機会学習が急成長しており、Google広告でも「自動入札」の活用が推奨されるようになってまいりました。

自動入札戦略をうまく活用することで、日々広告運用にかける工数を減らしたり、費用対効果の改善につながりやすくなります。

今日はGoogle広告で自動入札を活用する場合のメリット・デメリットや、手動入札との違いなどについてわかりやすく紹介していきます!

Google広告の自動入札戦略とは?

Google広告の自動入札戦略とは、設定した目標(例:クリック、インプレッション、コンバージョンなど)に応じて、配信を自動的に調整してくれる機能です。

たとえば、クリック数を目標とする入札戦略である「クリック数の最大化」を選ぶと、Googleが自動的に「設定予算内でクリック数が最大になるよう」調整をしてくれます。

ただし、あくまで自動入札は機械学習による最適化が行われるというものです。

自動入札を利用した場合でも、定期的な確認が必須であることは、手動入札の場合と変わらない点と言えます。

Google広告で使える自動入札の種類について

Google広告の自動入札には、大きく7つの種類があります。
ここでは各種類について簡潔に解説していきます。

種類1:目標コンバージョン単価

目標に設定したコンバージョン単価(CPA)の範囲内でコンバージョン数を最大化するように、自動入札されます。

ただし、設定したCPA内に必ず収まるわけではなく、目標CPAを超えてしまうケースもあるので注意が必要です。

種類2:目標広告費用対効果

目標に設定した広告費用対効果(ROAS)の範囲でコンバージョン数を最大化するように、自動入札されます。

ただし、設定したROASを必ず達成するわけではなく、目標ROASを超えない場合もあるので注意してください。

種類3:クリック数の最大化

設定した予算内でクリック数を最大化するように、自動入札されます。

キーワードやプレースメントの入札単価設定の必要が無いので、運用担当者の運用工数を大幅に削減することが可能です。

手動入札と比較してCPCが低く抑えられるため、認知目的の案件などに適しています。

種類4:コンバージョン数の最大化

設定した予算内でコンバージョン数を最大化するように、自動入札されます。

Googleの機械学習によって自動的にコンバージョンを獲得できるようにしてくれます。

コンバージョン数を増やすための運用の工夫をする必要がなく、むしろ人間が分析できないようなデータも分析することが可能です。

手動入札と比較してCPCが上がるケースが多いですが、その分コンバージョン数増加が期待できます。

種類5:コンバージョン値の最大化

設定した予算内でコンバージョン値が最大化されるように、自動入札されます。

コンバージョンアクションの設定画面でコンバージョン値を設定する際に選択することができます。

こちらも手動入札と比べるとCPCが上がる傾向にありますが、広告の運用工数が削減できる(戦略立案や広告文作成などに時間をかけられる)ため、その分CV値を効率よく上昇させることができます。

種類6:目標インプレッションシェア(検索広告のみ設定可能)

検索結果において、指定したインプレッションシェアを超えることを目指して自動入札されます。

そもそもリスティング広告では、指定したキーワードに対して毎回必ず広告が出るとは限りません。

様々なアルゴリズムに基づいて掲載有無が決定されます。

そのため、「100回検索されても40回しか広告が表示されない」というケースもありえます。

しかし、広告主としては広告を毎回表示させたいもの。「100回中〇回は広告を表示させたい」という広告主のニーズに応えるのがこの機能です。

種類7:視認範囲のインプレッション単価(ディスプレイ広告のみ設定可能)

「クリック1回あたりに課金されるのではなく、視認範囲のインプレッション1回に対して課金される」という自動入札です。

視認範囲のインプレッション単価はCPA改善を目的に活用されることは少ないため、下記のようなケースにおすすめの機能です。

  • CPM課金で運用したい
  • クリックよりも表示回数を増やしたい

Google広告で自動入札を活用するメリット・デメリット

メリット1:運用工数の削減

『出稿キーワード』ごとに細かく入札単価を設定する作業が不要になります。

設定に必要な時間が大幅に削減され、配信結果の抽出や分析に必要な作業も軽減するので、運用者の負担が軽くなります。

さらに、今まで入札調整に使っていた時間を、広告文の修正などに充てられるため広告パフォーマンスの向上につながります。

メリット2:調整頻度の増加

自動入札戦略では、広告が表示される度に入札単価が調整されるため、手動と比較して『調整頻度』が圧倒的に増加します。

調整頻度が増えることで、無駄な広告費が削減できるなど、広告効果の改善につながります。

メリット3:配信精度の向上

自動入札戦略では、高度な機械学習によって得られたデータに基づいて入札が行われます。

手動の場合「このキーワードでは申込みが少ないのでもっと入札単価を下げよう」といった感覚で調整を実行しますが、それらは根拠に乏しいケースが多く、有効性に欠ける判断をしてしまうこともあります。

デメリット1:データの蓄積が必要

自動入札戦略にはデータの蓄積が必須です。Googleの学習機能は過去のデータから判断しているからです。

データの蓄積が乏しいと判断材料が欠けてしまうため、十分な分析が不可能になります。

デメリット2:コンバージョン数に左右される

入札単価は基本的に過去のコンバージョン数から判断されます。

コンバージョンが月数件程度しか発生しない場合や、新規に掲載開始したばかりのアカウントでは、判断精度が下がるため効果は期待できません。

それどころか、参照するコンバージョンのサンプルが少ないせいで、効果の薄い自動調整がなされて逆効果になってしまう可能性もあります。

デメリット3:セール時には手動で調整する可能性も

自動入札は過去のコンバージョン履歴を参考にしています。

そのため、セールなどで急激にコンバージョン数が増えた後で通常状態に戻った場合、セール状態の多いコンバージョン数を参考にしてしまう可能性があります。

例えば、TV番組で紹介されたことによるクリック数の増加など、突発的な環境の変化に対応するのは困難です。
その際には、手動での調整が必要になる場合があります。

Google広告の自動入札設定方法について

自動入札は、以下の手順で設定することができます。

1.管理画面から対象のキャンペーンを選択する

Google広告の管理画面から対象のアカウントを選択。
自動入札を設定するキャンペーンをクリックします。

2.「設定」を選択する

管理画面左のメニューから「設定」をクリックします。

3.「単価設定」を選択する

画面中央の「単価設定」をクリックします。

3.入札戦略を変更から、設定したい自動入札戦略を選択

「入札戦略を変更」または「入札戦略を直接選択します」をクリックして、任意の自動入札戦略を選択。選択したら「保存」をクリックします。

これで自動入札設定は完了です。

まとめ

Google広告が自動入札を推奨しており、自動入札の精度は日々向上しています。

自動入札を活用することで運用工数を削減でき、効率的な広告配信が期待できます。積極的に使用したい機能ですね!

しかし、現状では自動化機能も完璧とは言えない面もあります。状況に応じて手動でフォローをすると安心です。

自社の目的にあった入札戦略を活用して、広告効果をさらに高めていきましょう。

もし、「インハウスでWeb広告を運用しているけれど中々成果に繋がらない。」とお悩みをお持ちでしたらモンゴロイドまでご相談ください。

当社では、広告運用のプロが多数在籍しています。

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