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Google広告のクリック単価(CPC)はどう決まる?調べ方や相場、抑えるべきポイントなどを一挙公開

みなさん、こんにちは。大阪のWebマーケティング会社モンゴロイドのデジマくんです。

リスティング広告を運用する上で、重要な指標の1つといわれるクリック単価。

「どのくらいの予算感からスタートするのがよいか」「どのくらいの費用を投資すれば効果を発揮できそうか」など、広告の運用パフォーマンスをあげるためには欠かせない存在です。

今回はこのクリック単価をテーマに、単価の計算方法や相場、抑えるべきポイントなどをご紹介します。

Google広告のクリック単価(CPC)とはどんな指標?

Google広告のクリック単価(CPC)とは、『Cost Per Click』の頭文字をとったものです。

日本語では「クリック単価」と言われ、広告を1回クリックした際に発生する費用を示すものです。
代表的なものにはリスティング広告があります。

クリック単価は以下の方法で算出されます。

コスト/クリック数
=クリック単価
計算例
リスティング広告の広告費 100,000円
クリック数 1,000
100,000÷1,000=100円

クリック単価は100円。
つまり、1クリックあたり100円の広告費がかかっているということになります。

クリック単価はリスティング広告において費用対効果を左右する重要な指標です。

クリック単価 =「広告でユーザーをサイトに呼び込む単価」なので、クリック単価が低ければ低いほど広告の費用対効果が高くなりやすい傾向にあります。

Google広告のクリック単価(CPC)が決まるルールとは?

クリック単価は自分から見て順位が1つ下の入札単価(円)=広告ランク÷品質スコア+1円で決まるので、品質スコアが高ければ高いほどクリック単価を安く抑えることが可能です。

例1:品質スコアが5で、1つ下の広告ランクが500の場合
クリック単価100→掲載順位2位
例2:品質スコアが10で、1つ下の広告ランクが600の場合
クリック単価60→掲載順位1位

このように、クリック単価が安くても1位に表示されます。

Googleで広告を出稿する際、クリック単価(CPC)の相場はどうやって調べるの?

クリック単価(CPC)の相場を出す方法について

クリック単価の相場は以下の計算式で算出できます。

クリック単価の相場
競合他社の広告ランク÷自分の広告の品質スコア+1円

例えば、リスティング広告/広告費が50万円、クリック数が1,000回の場合、500円(クリック単価)=50万円(広告費)÷1,000回(クリック数)となります。

調べ方1:Googleキーワードプランナー

①まずGoogleの管理画面にログインし、右上にある「ツール」のアイコンをクリックします。
タブが開くので「プランニング」→「キーワードプランナー」の順にクリックします。

②「検索ボリュームと予測のデータを確認する」という画面になるので、ここにクリック単価の相場を知りたいキーワードを入力します。

③入力したキーワードの検索ボリュームからクリック単価の予測値が表示されます。
あくまで金額は推定なので、正確ではないこともあります。参考程度に考えておきましょう。

調べ方2:Yahoo!プロモーション

①管理画面から「ツール」→「キーワードアドバイスツール」をクリックします。

②キーワードを入力する画面になるので、クリック単価の相場を知りたいキーワードを入力します。

③入力したキーワードの推定クリック単価(1クリックあたりの平均クリック料金)が表示されます。
あくまで金額は推定なので、正確ではないこともあります。参考程度に考えておきましょう。

クリック単価(CPC)から入札金額・予算を決める方法

クリック単価から入札金額・予算を決める方法は以下の3つです。

1.調べた相場で入札する

キーワードプランナーで調べた相場の金額に基づいて入札金額を設定する方法です。

競合よりも上位に表示させるためには、相場よりも高めに設定するのがポイントです。

しかし、設定金額を高くすると支払う費用も高くなります。
あくまでも1クリックに支払える金額に留めておきましょう。

注意点として、相場よりも低い金額を設定した場合、広告が出稿されないというリスクがあります。

2.金額を決めて入札する

あらかじめ金額を設定し、広告を運用しつつ入札金額を調整する方法です。

クリック単価は常に変動しているので、広告配信後にならないと実際の金額を知ることができません。

配信後の成果が反映されるので、妥当な金額を決められる現実的な方法です。
設定金額が低すぎると、広告配信がされない可能性もあるので注意しましょう。

3. 成果目標から逆算する

自社内で成果目標が決定している場合、目標から逆算して予算を決定することができます。

具体的には、以下の計算式に当てはめることで予算を算出できます。

目標CV数×目標CPA=広告費

※CV:コンバージョン。ウェブサイトにおける成果
※CPA:顧客獲得単価。1CVあたりにかかる広告費

実際の数値を用いた例は以下のとおりです。

例:リスティング広告経由の目標売上が月間100万円の場合

前提条件
月間目標売上:200万円
平均客単価:2万円
目標CV数:100件
目標CPA:4,000円

この前提条件を上述した式に当てはめたものがこちらです。

100件(目標CV数)× 4,000円(目標CPA) = 400,000円(広告予算)

平均客単価が2万円の場合、目標売上100万円の達成にはCV50件が必要となり、目標CPAが4,000円のため、100件獲得するためには40万円が必要と算出できます。

社内で目標が明確化している場合は、こちらの考え方で予算を決めることをおすすめします。

こんなときはどうする?Google広告でクリック単価(CPC)が高い場合の対処法

ポイント1:上限入札単価を下げておく

手間をかけずにCPCの価格を下げたいときに有効な方法です。

広告費の入札単価を広告設定の段階で下げることで、それ以上の価格に上がらないようにCPCを調整できます。

しかし、単価を下げすぎると掲載順位も下がるリスクがあります。

クリック単価が下がっても、そもそも広告が掲載されないと意味が無いので、入札単価を調整は広告の掲載に影響を及ぼさない範囲で行いましょう。

ポイント2:キーワードを変える

ビッグワードと呼ばれる検索ボリュームの大きいワードを広告に使うと、CPCは高くなる傾向があります。

このような場合は、キーワードをビッグワードからミドル、スモールワードに変更してみるとよいでしょう。

「ミドルワード」や「スモールワード」は、ビックキーワードに比べると検索ボリュームが少なくなりますが、CPCが低くなりやすい傾向にあります。

ただし、その時点ではスモールワードであっても、人気が出た途端にCPCが高くなることもあるので注意が必要です。

ポイント3:広告表示オプションを設定する

広告オプションとは、店舗への通話ボタンや住所情報を表示できるオプションです。

広告表示オプションを設定することで、ユーザーが見る情報量が増えるため、クリック率が増える傾向にあります。

一般的に、広告表示オプションを適切に利用することで、広告ランクを向上させることができます。

ただし、適応のためには広告ランクが一定ランク以上であること、そしてオプションの利用で広告成果の向上が見込まれること、という条件があるので注意してください。

また、広告表示オプションを利用した場合、たとえば表示した電話番号にクリックがあった場合、そのクリックにも費用が発生します。

場合によっては、余計に費用が発生する場合があるので注意が必要です。

まとめ

クリック単価(CPC)は、リスティング広告における基本的な指標であり、CPAを左右する重要な指標です。

CPAはコンバージョン率とクリック単価によって決定するので、たとえばコンバージョン率2%の時、クリック単価が100円ならCPAは2万円ですがクリック単価が半分の50円になればCPAも半分の1万円まで下がります。

クリック単価は、CPA 改善のポイントとなる指標といえます。クリック単価の相場や決まり方をしっかりと理解し、改善に役立てていきましょう。

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