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【2018年最新】Instagram(インスタグラム)広告の種類・費用・出稿方法まとめ

Instagramの日本国内アクティブユーザー数は2,000万人に達し(2017年10月時点)、企業によるビジネス活用や広告出稿がますます盛んになっています。

2017年の新語・流行語大賞には「インスタ映え」というキーワードが選ばれたことも、Instagramの認知度アップや利用者拡大に拍車をかけたのではないでしょうか。

しかし一方で、私生活であまりInstagramを利用されていない方にとっては、
「どうビジネスで活用すればいいのかわからない」
「若い女性のためのSNSというイメージで、取っつきにくい」
と思っている方も多いのではないでしょうか?

そこで今回は、Instagram広告の種類・費用・手順について詳しくご紹介します。

1.Instagramとは?

一言でいうならば、写真や動画を共有してユーザー同士がつながるSNSです。
ヴィジュアルで直観的に情報を訴求することができるため、店舗・商品・ブランド・イベント・人物などの幅広い業態のプロモーションと相性がいいメディアといえます。

Instagramのユーザー層


出典:【無料で簡単DL】2018年9月更新! 11のソーシャルメディア最新動向データまとめ

他のSNSと比較して特徴的なのは、LINEと同水準の高いアクティブ率と、トレンドに敏感な20~30代女性中心のユーザー層です。

ユーザーの総数はLINEやFacebookに比べ少なく感じるかもしれませんが、それも見方次第です。
F1層を主軸にプロモーションをしたい企業にとっては、ターゲット外のユーザーへの無駄打ちが少ない広告配信先だと言えるでしょう。

2.Instagram広告とは?

Instagram広告は、ユーザーの投稿と投稿の間に広告画像や動画を表示させられるインフィード型の広告です。
ユーザーの投稿と同じ配信面に広告掲載できる点がメリットです。
その一方で、ユーザーに違和感を与えないよう、ユーザーの投稿に馴染むコンテンツを配信する設計や配慮が必要です。

また、Instagram広告ではFacebookのユーザー情報をもとに、細やかなターゲティングが可能です。
具体的には、地域・年齢・性別といった属性情報はもちろん、行動や興味関心にもとづいた配信や、既存の顧客データを用いたカスタムオーディエンスまで、多彩なターゲティングを設定できます。
Facebook広告の運用に慣れている方は、抵抗感なく取り扱うことができるかと思います。

Instagram広告のCTA(Call To aCTION/コールトゥアクション)

Instagram広告には、様々な目的に沿ったCTAが用意されています。
例えば、コンバージョンを目的とする広告では、以下の行動を促すことができます。

・購入する
・予約する
・詳しくはこちら
・道順を表示
・上映時間を表示
・登録する
・ダウンロード
・他の動画を見る
・申し込む
・お問い合わせ
・予約リクエスト
・メニューを見る
・メッセージを送信
・音楽を聴く
・ゲームをプレイ

出典:Facebook広告ガイド

Instagram広告の種類と特徴

①写真広告

最もみなさんがイメージしやすい一般的な広告です。
ユーザーの写真投稿と同様の形式で配信されるインフィード広告です。
写真の下方にCTAを設置でき、広告を閲覧した人に対して前述の行動を促すことができます。
Instagram_写真広告

【広告素材】
・ファイルタイプ:jpgまたはpng
・最大ファイルサイズ:30MB
・画像の最小横幅:500px
・最小画像比:4:5
・最大画像比:1.91:1
・テキストの最大文字数:2200
・テキストの最大ハッシュタグ数:30

②動画広告

ユーザーの動画投稿と同様の形式で配信されるインフィード広告です。
写真広告と同じ場所に広告アイコンとCTAボタンがあります。
Instagram_動画広告

【広告素材】
・ファイルタイプ:推奨MP4/MOV(ほとんどのファイルタイプに対応)
・最大ファイルサイズ:4GB
・動画の最小横幅:500px
・動画の長さ:1~60秒
・最小動画比:4:5
・最大動画比:1.91:1
・テキストの最大文字数:2200
・テキストの最大ハッシュタグ数:30

注意したいのは、動画のサムネイル画像のうち20%以上をテキストが占めると、広告配信のボリュームが減ることがある点です。

③カルーセル広告

カルーセル広告は、1つの広告で最大10件の画像や動画を表示し、それぞれに別のリンクを付けることができます。
Facebook広告でも人気の高い広告メニューですよね。
1つの広告内にいくつかの素材を配置できるので、アイデア次第で幅広い表現が叶います。
例えば、複数の商品紹介をしたり、1つの商品やサービスを多面的に見せたり、カルーセルが進むたびにストーリーが進むように設計したりすることなどが可能です。
Instagram_カルーセル広告

【広告素材】
・画像ファイルタイプ:jpgまたはpng
・動画のファイルタイプ:推奨MP4/MOV(ほとんどのファイルタイプに対応)
・動画のファイルサイズ:最大4GB
・動画の長さ: 60秒以内
・画像の最大ファイルサイズ: 30MB
・推奨解像度: 1,080 x 1,080ピクセル以上
・カルーセルアスペクト比: 1:1
・テキストの最大文字数:2200
・テキストの最大ハッシュタグ数:30
・カルーセル広告の最大カード数:10

④ストーリーズ広告

ストーリーズ広告は、ユーザーのストーリーズ投稿の合間に挿入される、縦長に全画面表示される広告です。
画像の場合は5秒間または広告が閉じられるまで、動画の場合は15秒間または広告が閉じられるまで表示されます。
ユーザーのストーリーズ投稿は24時間が経過すると自動的に消える仕組みになっていますが、広告に関しては24時間で消えてしまうことはありませんので安心してくださいね。
Instagram_ストーリーズ広告

【画像広告素材】
・画像ファイルタイプ:jpgまたはpng
・最大ファイルサイズ:30MB
・画像アスペクト比:9:16や16:9~4:5
・画像の最小横幅:500px

【動画広告素材】
・動画のファイルタイプ:推奨MP4/MOV(ほとんどのファイルタイプに対応)
・動画のファイルサイズ:最大4GB
・動画の長さ: 1~15秒
・動画のキャプション:利用不可
・動画音声:任意

動画、画像いずれも上下約14%(250px)の範囲にはテキストやロゴを配置しないように注意しましょう。
全画面表示の広告のため、プロフィールアイコンやCTAで重要な要素が隠れてしまうのを避けるためです。

Instagram広告の費用と課金方式

Instagram広告の料金を決める課金方法には、以下4種類が用意されています。

①クリック課金(CPC)

Cost Per Click(クリック単価)では、広告のCTAがクリックされた時点で課金されます。
Webサイトやアプリのインストールページに誘導したい時などに選択します。

②インプレッション課金(CPM)

Cost Per Mill(1,000インプレッション単価)では、広告が1,000回表示された時点で課金されます。
製品・サービスの認知拡大やリーチを目的とする際に適しています。

③アプリのインストール(CPI)

Cost Per Install(インストール単価)では、アプリ広告を選択した場合に適用され、広告経由でインストールされるごとに課金されます。

④動画の視聴時間に応じた課金(CPV)

Cost Per View(広告視聴単価)では、動画が10秒以上再生される毎に課金されます。
CPM同様、認知拡大やリーチを目的とする場合に向いています。
こちらの課金方式は、動画広告の配信でのみ選択可能です。

3.Instagram広告を出稿するまでの手順

Instagram広告は、Facebook広告の管理画面上から配信設定を行うことができます。
そこで事前に、以下の2点を準備しておきましょう。
・Facebookページを用意する(持っていない場合は新設します)
・Instagramアカウントを取得する

準備ができたら、FacebookページとInstagramアカウントを紐づけます。
紐づけが終わったら、Facebookビジネスマネージャーを開きます。
「広告」>「配置を選択」>「Instagram」を選択し、キャンペーンを作成していきます。

手順①キャンペーンの目的を設定

以下の画面で、キャンペーンの目的を選んで設定します。
Facebook広告マネージャ_マーケティングの目的

手順②広告セットの作成

どんな人を対象に、いつからいつまで、どれくらいの予算で広告配信するかを設定します。
Facebook広告マネージャ_オーディエンス

「配置」については、「自動配置(推奨)」を選択するとFacebookなどにも同時に配信されます。
Instagramのみに配信したい場合は「配置を編集」からInstagram以外のチェックボックスを外しておきましょう。
Facebook広告マネージャ_配置

予算と掲載期間は、「詳細オプションを表示する」をクリックするとさらに細かく条件を設定することができます。
Facebook広告マネージャ_予算と掲載期間

手順②広告セットの作成

アイデンティティ

Facebook広告マネージャ_アイデンティティ
広告マネージャーで管理しているアカウントの中から、事前に紐づけておいたInstagramアカウントを選びます。

形式

Facebook広告マネージャ_形式
ここでは、どの広告形式で出稿するのかを選択します。

テキスト

Facebook広告マネージャ_テキスト
広告として配信したい詳細部分をプレビューを確認しながら設定していきます。

手順④「実行する」

すべて入力し終えたら「実行する」をクリックします。
以上で、Instagram広告出稿の設定は完了です。

4.Instagram広告出稿時の注意点

広告ポリシー

Instagram広告の出稿に関しては、Facebookの広告ポリシーに則って審査があります。

・違法、危険性のため禁止されているコンテンツの使用がないか
・国や年齢による制限のあるコンテンツを含んでいないか
・広告内に過剰なテキストがないか(画像の20%未満)
など、さまざまな基準があります。
特にテキストの割合については高ければ高いほど配信ボリュームが減少し、配信されないケースもあります。
出稿される際は一度広告ポリシーをご参照ください。

品質ガイドライン

広告ポリシーとは違って、こちらはInstagram独自の審査基準です。

・解像度が低いなど、入稿した動画や画像が低品質な場合
・記号の多用や文法間違いなど、入稿テキストが低品質な場合
・広告素材と遷移先URL、画像とテキスト等の関連性がない場合
といった基準で審査があり、Facebookでは承認された広告がInstagramでは否認されることもありますのでご注意ください。

5.まとめ

今回はInstagram広告の種類や設定方法といった概要をご紹介しました。
これらはあくまで出稿方法ですので、Instagram広告で成果をあげるためには配信対象の調整やクリエイティブの改善が必須です。

Instagramのユーザーの性質や自社製品のターゲット層をしっかり分析し、効果的に活用していきましょう。

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