広告

この動画、広告で使える!?YouTube広告のフォーマットと入稿規定をご紹介!

こんにちは、WEBマーケティングのデジマクンです。
最近どうですか?広告運用捗ってますか?

近年、動画広告の市場規模は拡大しています。サイバーエージェントの調査によると、2019年の動画広告市場は前年比141%の2,592億円でした。
2020年には3,289億円、2023年には5,065億円に達すると予測されており、今後も急激な成長が見込まれています。

また、GoogleによるとYouTubeは日本人の77%が使っているプラットフォームとなり、生活に浸透していることがわかります。

出典:サイバーエージェント、2019年国内動画広告の市場調査を実施
出典:YouTubeの日本の利用率は77%とGoogleが発表(2016年調査結果)

このように年々、動画の利用が増えており5Gネットワークの本格稼働によって、動画広告市場がさらに拡大することが予想されています。

また、1分の動画はWebサイト3,600ページ分ともいわれるほど、動画は静止画と違い、より多くの情報量をユーザーへと伝えることができるというメリットがあるためマーケティングを行う上でも活用することが求められています。
しかし、どういったフォーマットがあるのかわからない、どのような動画を作成すればいいのかわからないなどの悩みから、なかなか始めることができないといった方もいらっしゃるかとは思います。
そこで今回は、YouTube広告のフォーマットから広告の入稿規定までを合わせて紹介します。

YouTube広告について

YouTube広告は、YouTubeやGoogleの動画パートナーサイトに掲載できる動画形式の広告のことです。
従来の検索広告やディスプレイ広告とは異なり、動画を使ってユーザーにアプローチすることができます。YouTube広告はGoogle広告で設定し広告を配信することができます。

動画広告のフォーマットと入稿規定

YouTube広告で使える動画フォーマットは5種類あります。それぞれの目的によって向いている動画フォーマットや最適な配信方法があります。

スキップ可能なインストリーム広告

YouTubeの動画の再生前後や再生中に配信される広告です。広告が再生されてから5秒経過するとスキップすることができる広告が、スキップ可能なインストリーム広告です。

スキップ可能なインストリーム広告の料金が発生するタイミングは2つあります。

  • 30秒以上(30秒未満の場合は最後まで)再生されたとき
  • 動画内のリンクをクリックしたとき

スキップ可能なインストリーム広告は、商品やサービス、ブランドの認知度向上や購入や登録などの獲得などの目的で主に使われます。

入稿規定
スキップ可能なインストリーム広告の動画の長さの制限は以下の通りになっています。

  • 動画の長さの下限 12秒を推奨(視聴回数としてカウントされるために必要な長さ)
  • 動画の長さの上限 3分未満を推奨

動画の長さの制限は推奨となっています。なので、3分以上の動画を広告として設定することは可能です。
過去には30分以上の動画広告などもありました。

Googleがインストリーム広告の動画の長さの上限を3分未満にしているのは、3分未満の動画が最もエンゲージメントを獲得しているからです。

出典:SNS動画の長さはどれくらいが最適?各SNSに適した動画時間を解説!

解像度とアスペクト比は16:9・9:16に収まるサイズです。

【YouTube広告】認知拡大から獲得まで!インストリーム広告の活用方法

スキップ不可のインストリーム広告

YouTubeの動画の再生前後や再生中に配信される広告で、スキップすることができない動画広告です。
スキップ不可のインストリーム広告の料金は広告が表示されたときに課金され、課金形態はインプレッション課金(CPM課金)になります。
またこの広告は、商品やサービス、ブランドの認知度向上や購入や登録などの獲得などの目的で主に使われます。

入稿規定
スキップ不可のインストリーム広告の動画の長さは6秒~15秒です。
2018年までは30秒までとしていましたが、長さが短くなりました。
スキップできない広告を30秒見せられると、エンゲージメントが下がり、ブランド価値の低下につながりますよね。解像度とアスペクト比は16:9・9:16に収まるサイズです。

TrueView ディスカバリー広告

YouTubeの検索結果や関連動画の右側(スマートフォンでは下)、YouTubeモバイルアプリのトップページに表示されるサムネイルとテキストで構成される広告がTrueViewディスカバリー広告です。
TrueViewディスカバリー広告の課金形態は、ユーザーが広告をクリックして動画が再生されたときに発生し、動画の再生時間にかかわらず料金が発生します。
この広告は、YouTubeチャンネル登録数の増加や商品やサービスの購入などの目的で主に使われます。

入稿規定
TrueViewディスカバリー広告の動画の長さは制限はありません。YouTubeにアップしている動画ならどれでも使うことができます。
解像度とアスペクト比は640×360(16:9)または 480×360(4:3)が推奨されています。

YouTube広告(Trueview広告)の種類と課金方式、運用しているからこそわかる各フォーマットの効果的な運用方法を解説

アウトストリーム広告

名前の通り、YouTube外のGoogleの動画パートナーのWebサイトやアプリで表示される広告です。
アウトストリーム広告の課金形態は、広告の面積の50%以上が見える状態で動画再生が2秒以上視聴された場合にのみ料金が発生します。
広告の表示面積が少ないと、ユーザーには見えないものとみなされて課金の対象にはなりません。
アウトストリーム広告は、YouTube外のユーザーに対して、商品やサービス、ブランドの認知度向上のために使われます。

入稿規定
アウトストリーム広告の動画の長さは6秒~15秒です。
解像度とアスペクト比は16:9・9:16に収まるサイズです。

【YouTube広告】アウトストリーム広告でまだ見ぬユーザーへアプローチ

バンパー広告

YouTubeの動画の再生の前後や再生中に配信される広告で、6秒で終わるスキップのできない広告がバンパー広告になります。
バンパー広告の料金形態は、動画が再生されたときに発生するインプレッション課金(CPM課金)です。
主に、商品やサービス、ブランドの認知度向上のために使われます。

入稿規定
バンパー広告の動画の長さは6秒以下です。
解像度とアスペクト比は16:9・9:16に収まるサイズです。

共通する入稿規定

YouTube広告はYouTubeに動画をアップして使うため、5種類の広告のすべてに共通している規定があります。
この規定は、YouTubeにアップできる動画の規定です。
1つずつ見ていきましょう!

コンテナ 推奨:MP4
  • 編集リストは含めません(編集リストがあると、動画が正しく処理されないことがあります)
  • ファイルの先頭にmoov atom(ムーブアトム)を含めます(ファスト スタート)
音声コーデック 推奨:AAC-LC
  • チャンネル:ステレオまたはステレオ+5.1
  • サンプルレート:96khz または48khz
動画コーデック 推奨:H.264
  • プログレッシブスキャン(インターレースは不可)
  • High Profile
  • 2連続Bフレーム
  • クローズドGOP(フレームレートが半分のGOP)
  • CABAC
  • 可変ビットレート。ビットレートの上限はありませんが、下記の推奨ビットレートを参考にしてください。
  • クロマサブサンプリング:4:2:0
フレームレート 推奨:30fps コンテンツは、記録したときと同じフレームレートでエンコードしてアップロードする必要があります。
一般的なフレームレートは24,25,30,48,50,60fps(1秒あたりのフレーム数)ですが、それ以外のフレームレートも使用できます。
インターレース方式のコンテンツは、アップロードする前にインターレースを解除する必要があります。たとえば1080i60のコンテンツの場合、アップロードする前にインターレースを解除して1080p30に変換する必要があります。つまり、1秒あたりのフィールド数が 60 のインターレース方式を1秒あたりのフレーム数が30のプログレッシブ方式に変換します。
映像ビットレート
SDR動画標準フレームレートの場合
2160p:35~45Mbps
1440p:16Mbps
1080p:8Mbps
72p:5Mbps
音声ビットレート
推奨
5.1:512kbps
ステレオ:16kbps
モノラル:8kbps
解像度
推奨
2160p:3840×2160
1440p:2560×1440
1080p:1920×1080
720p:1280×720
480p:854×480
360p:640×360
240p:426×240
パソコンの標準アスペクト比は16:9
正方形や縦型のアスペクト比でも入稿可能です。
動画プレーヤーによって自動調整されます。

出典:アップロードする動画におすすめのエンコード設定

YouTube広告で動画をアップする際に気をつけること

YouTube広告を出稿する際に気を付けることとして、まずはGoogle広告の管理画面から設定を行う必要があるという点です。
YouTubeはGoogleのサービスになっているため、Google広告のアカウントをお持ちでない場合はアカウントの作成が必要です。

ここでの注意点は動画をアップロードする際のプライバシー設定を公開または限定公開にしてください。
非公開にするとYouTube広告は出稿できなくなりますので、お気を付けください。
プライバシー設定はすぐに変更可能です。
非公開でアップしてしまった場合、動画の編集で公開または限定公開に変更することができます。

まとめ

YouTube広告の動画フォーマットは5種類あり、達成したい目的によって使い分けたり、併用して使ったりすると、より効果的にYouTube広告を使うことができます。
私どものおススメは、スキップ可能なインストリーム広告です。
ブランディングとしても使え、商品やサービスに興味を持ってくれたユーザーをWebサイトなどに誘導することもできるからです。
目的によって動画フォーマットを選ぶと、費用対効果の高い動画広告を配信することができます。

YouTubeを含めて、動画広告の市場はこれからも年々増加していきます。
冒頭でも紹介した通り、YouTubeの日本の利用率は77%とGoogleが発表しています。
今後、検索よりも動画を見る機会のほうが増えてくる可能性があるので、今のうちから動画広告を活用してみてください。

まだ、動画広告をしたことがない方やYouTube広告の設定や改善の仕方などがわからない方、自分では動画が作れないので、作成から広告配信まで依頼したい方は、お気軽にモンゴロイドまでお問い合わせください。