サイト・デザイン

【目に見えないから難しい】UXってこういうこと

UX,UI,ユーザーエクスペリエンス

みなさま!こんにちは!
モンゴロイド新入社員の山脇です!

モンゴロイドには不定期ですが、課題図書を読み、各メンバーがブログを書くという社員レベルアップ企画がございます!!

今回の課題は「UX」についてです。そのため、しばらく課題図書についての記事が多くなると思います!笑
デザイナーはもちろんのこと、私たちコンサルティングや広告を運用しているメンバーまで幅広くブログを書いているので、各メンバーの記事を読みまわると、いろいろな観点があって面白いと思います!!
それでは早速UXについて解説します!

聞いたことはあるけど、よく知らないUX

私たちモンゴロイドスタッフの中でも、各々認識が違ったりと、なにかとあいまいなUXという言葉。
今回モンゴロイドでは「Web戦略としてのユーザーエクスペリエンス」という本が課題図書として配られ、この本をベースに各々が記事を書き、「UX」に対する社内の認識を共通のものにしよう、という試みを行っています。

この本は2005年刊行と10年以上前の本なのですが、今まさに必要とされている内容が、体系的にすごく分かりやすくまとめられています。
しかし、難しく書こうと思えば書けてしまうUX。
この記事ではなるべくわかりやすい言葉でUXって何?という疑問や、いいUXって何?という疑問にお答えします!!

なぜUXは必要?

UXとは「User Experience(ユーザーエクスペリエンス)」のことです。
直訳すると「User=使用者」の「Experience=体験」となります。

つまりWebサイトに訪れて、バナーをクリックする、メニューを開く、フォームに情報を入力する、など、Webサイトを通じて行う行動がすべてUXとなります。
では、なぜWebサイトを制作するうえで、UXを意識することが重要なのでしょうか?

一般的にWebサイトを制作するうえで、特に意識されやすいのが、かっこいい・かわいいなどの「ビジュアル」や、ナビゲーション・ボタン・コンテンツなどの「配置」といった、目に見える部分の「デザイン」だと思います。
この目に見える「デザイン」で構成されたユーザーとの接触面のことを「UI」=User Interface(ユーザーインターフェース)と呼びます。
たしかにUIが優れていることはとても重要なことです。
しかしおしゃれなだけで使いにくい家電が、いつのまにか使われなくなるのと同様に、おしゃれなだけのWebサイトもいつかユーザーから使われなくなってしまいます。

Webサイトが存在する本来の目的はWebサイトを通じてなんらかの成果を上げることです。
そのためにもユーザーにとって使いやすいWebサイトを制作することはとても重要です。

UXって例えばこんなこと

みなさまUXについて何となくご理解いただけたかと思います。
ここからは実際にみなさまにUXの違いを体験していただき、いいUXとは何か、について考えていきましょう!
下の文章をご覧ください!!

自己紹介1

はじめましてもんごろいどのしんにゅうしゃいんのやまわきともうしますちばけんしゅっしんですあわじしまにろくねんかんいじゅうなどすこしかわったけいれきをもっていますいまはうぇぶまーけてぃんぐのこんさるてぃんぐをおこなっています

自己紹介2

初めまして。モンゴロイドの新入社員の山脇と申します。千葉県出身です。淡路島に6年間移住など少し変わった経歴を持っています。今はWebマーケティングのコンサルティングを行っています。

この2つの文章は全く同じ文章ですが、1つ目はすべてひらがなで書き、句読点も一切使っていません。
2つ目の文章はいわゆる普通の書き方をしています。
どちらが読みやすいでしょうか?
ほとんどの方が2つ目の文章を読みやすいと感じていただけると思います。

さらにもう1つ、

自己紹介3

初めまして。モンゴロイドの新入社員の山脇と申します。
千葉県出身です。
淡路島に6年間移住など少し変わった経歴を持っています。
今はWebマーケティングのコンサルティングを行っています。

こちらの自己紹介3は文章の改行を整えています。
おそらくこちらのほうがさらに読みやすいと思います。
いつも自然と使っている句読点や改行も、読みやすくするためのUXの改善なのです。
この読みやすい、使いやすい、わかりやすいというユーザーの行動をスムーズにするための工夫こそがUXの設計です。

行動だけがUXじゃない。心の動きも大切に

なぜ今あらためてUXが大切だと言われているのでしょうか。
もしも先ほど紹介した、文章を読む、バナーをクリックする、フォームを入力するなどの行動だけを重視するなら、UA=User Actionでいいはずなのです。
それは、UXがユーザーの「体験」であり、行動だけでなく心の動きも大切にしているからなんです。

とある、ユーザーの心の動き

例えば、あなたがいま転職を考えているとします。

「そろそろ次のステップに行きたいな。いい会社はないかな」
調べていると、興味深い会社を見つけました。

「お!なんかこの会社よさそうだな!」
そう思ったあなたは、会社の求人ページを見てみます。

「どれどれ、どんな会社なんだろう」
求人ページで最初に飛び込んできたのは、その企業の先輩社員の笑顔。
少しスクロールすると、企業のコンセプトや大切にしていることが載っています。

「なんかみんな充実してそうだな。もっと詳しく知りたいな」
もっと気になってしまったあなたは、さらにスクロールを続け、社長のインタビューや先輩社員のインタビューを読みます。

「自分もここで働いてみたい!!」
少し会社のことを深く知ったあなたはこの会社で働きたいと思い、申込フォームをクリックしました。

「さぁ申し込むぞ!だけどフォームって意外とめんどくさいんだよな」
しかしこの会社のWebフォームは情報を入れるたびにアニメーションが動き、少しづつ転職に向かっているような錯覚を起こします。

「あれ、転職に近づいている感じがして面倒くさくない」
そんな感覚を味わっているといつの間にかフォームはすべて埋まっていました。
そして完了ボタンを押し、メールの受信箱に「申込完了」のメールが届いたのです。

このようなユーザーの心理的な体験もUXの領域です。

いいUXってなに?

では、いいUXとはいったいどんなものなのでしょう。
ここまで読んでくださったあなたは「ユーザーが使いやすいこと」と答えてくださると思います。
その通り、いいUXとは「Webサイトの目的までの道のりが明確」であり、「ユーザーがその道のりをスムーズに歩くことができる」ということではないかと思います。

しかしもう一つ大切なことは、Webサイトの目的も、Webサイトに訪れるユーザーも一つとして同じことはないということです。
だからこそWebサイトの目的までの道のりを明確にし、そしてユーザーがその道のりをスムーズに歩くことができるように、一生懸命、Webサイトの目的を把握し、Webサイトに訪れるユーザーのことを考える必要があります。

まとめ

UXを意識するということは、つまりユーザーへの理解を深めて尊重することだ、とお分かりいただけたでしょうか。

私たちも日々さまざまなWebサイトと向き合い、解析データからユーザーの使い心地を分析し、改善しています。
そして実際に自分たちがWebサイトを利用し、使いやすく心地いいWebサイトを提供できているか見直し、反映します。

もし、あなたが「うちのWebサイト何となく使いにくいんだよなー」と思っているなら、そんな時はぜひモンゴロイドへご相談ください。
親身になって相談に乗ってくれるメンバーが、あなたのもとに伺います。
お問い合わせはこちらから。
それでは失礼いたします!!