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【EC事業者向け】本当に売れるのはAmazon?楽天?二大モール徹底比較!

突然ですが、Amazonと楽天、どちらに出店した方が売れると思いますか?

これからモール出店を考えている方、あるいはすでに楽天には出店していて、次の出店先を検討している方にとって、最も気になることのひとつが「Amazonって結局売れるの?売れないの?」ということではないでしょうか。

実際、Google検索で「Amazon 売」まで入力すると、「売れ筋」「売上」「売り方」などと一緒に「売れない」というキーワードがサジェストされます。
「売れない」と感じている店舗が多いのか、「売れない」と聞くから不安になって調べる方が多いのか……
いずれにせよ、本当のところはどうなのか気になりますよね。

2019年6月26日、視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社が発表した「ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)」によると、楽天の利用者が昨対+8%の4,804万人Amazonの利用者が昨対+10%の5,004万人に達したことが分かりました。


出典:https://www.netratings.co.jp/news_release/2019/06/Newsrelease20190626.html

どちらのモールも順調な伸びを見せていますが、このデータだけ見ると、Amazonが一歩リードしているように感じます。
本当に、Amazonに出店しても「売れない」のでしょうか?

そこで、今回はAmazonと楽天を比較して、本当に売れるモールはどちらか考えてみたいと思います。

Amazonと楽天、どっちがいいモール?

以前、「ECモール徹底比較!7つのECモールの特徴・出店コストまとめ【出店を考えている方向け】」にて比較した項目とあわせて、比べてみます。

Amazonと楽天を「出店コスパのよさ」で比較

初期費用と、月額の手数料をざっくり比べてみました。

Amazon 楽天
初期費用
初期登録費用 無料 60,000円+月額出店料
月額出店料 無料 or 4,900円/月
※出品タイプにより異なる
19,500円~100,000円/月
※プランにより1年分や半年分をまとめて支払う必要あり
店舗構築費用 基本は不要 外注すれば費用発生
売上別の月額手数料試算 ※
100万円 15% 15%
1,000万円 15% 9%
1億円 15% 6.3%

※楽天のシステム使用料は日用品カテゴリ、予想客単価~3,000円、一括払いの月額費を各月に均して試算
※Amazonの成約手数料はホームカテゴリで試算

出店にかかる費用を見てみると、楽天は初期登録費用としての6万円に加え、プランにより月額出店料を年間一括、または半年ごとに半分を支払う必要があり、最初にそこそこの費用がかかります。
Amazonには初期登録費用はなく、月額も出品タイプによっては無料、有料でも4,900円と低コストです。
また、店舗ページ構築についても、楽天では店舗側が構築する必要があるため、サイト制作会社に外注などをすればさらに費用がかかってきます。
Amazonの場合はテンプレートが統一されているので、独自に構築する必要はなく、その分費用は抑えられるでしょう。

手数料としては、楽天はシステム使用料、決済手数料のほかに、ポイント手数料やアフィリエイト手数料など、さまざまな手数料がありますが、売上が上がるほど料率は下がる仕組みです。
Amazonの成約手数料はカテゴリによって8~20%と大きく差がありますが、決済手数料が含まれており売上に対する割合は一定です。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”mongoroido.png” name=”ここがポイント”]初期投資に関しては、Amazonがダントツ低コスト!
出店費用を抑えたいなら、Amazonがおすすめ。
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Amazonと楽天を「物流サービスの品質」で比較

Amazonの魅力といえばその圧倒的な物流網です。
商品をAmazonに預け、受注・配送・カスタマーサポートまで一括委託ができるFBA(フルフィルメントbyAmazon)を利用すれば、店舗に一切の負担なく、スピーディにユーザーへ商品を届けることができます。
楽天でも、少し前から物流にかなり力を入れており、商品の保管・出荷・配送を委託できるRSL(楽天スーパーロジスティクス)を提供していますが、まだまだこれから、といったところです。
2020年2月~3月に開始予定の「送料無料ライン3,980円統一」において、より多くの店舗にRSLを利用してもらいたいと考えているようですが、配送品質に関しても、課題が多いという話をよく聞きます。
全国に構えている倉庫数やノウハウに関しては、やはりAmazonが優位に立っています。
また、FBAを利用することで商品に「送料無料」「すぐ届く」といった付加価値を容易に付けられることも、メリットといえるでしょう。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”mongoroido.png” name=”ここがポイント”]物流面もAmazonが優位!
売上に影響するFBAの利用がカギ。
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Amazonと楽天を「イベント力・関連サービスの豊富さ」で比較

モール企画の豊富さと内容についてはどうでしょうか。
Amazonは年に二回、Prime Day、Cyber Mondayといった大きなセールを行い、その存在は広く認知されています。
また、毎月タイムセール祭りを実施したり、ポイント施策を行うなど、楽天に近づきつつありますが、ポイント還元率の高さや、クーポンやポイントを絡めた企画をお得感やお祭り感たっぷりに見せる手法は、やはり楽天の方が上手でしょう。

また、楽天はEC以外の、モバイルやトラベル、実店舗で使える楽天ポイントカード、CtoCのラクマなど、幅広いサービスで共通のポイントを貯めて利用できることも大きいです。
多種多様なモール企画に乗っかれば乗っかるほど、その分集客も売上も見込める点では、楽天に軍配が上がるでしょう。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”mongoroido.png” name=”ここがポイント”]ポイント・イベント企画力が強く
ユーザーの囲い込みが得意なのは楽天!
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Amazonと楽天を「ブランド訴求のしやすさ」で比較

Amazonは、画一的なページレイアウトと定められたサービスを使用して出品するため、ユーザーには「〇〇というお店で買った」というより「Amazonで買った」という意識を持たれがちで、販売店舗やブランドを認識されにくい傾向があります。

その点、楽天は好きなデザインで店舗ページを構え、独自の顧客対応やサービスを行うことが可能なため、店舗の存在をユーザーに覚えてもらいやすいといえます。
また、商品ページの自由度も高く、伝えたい情報をたっぷり見せることができます。
情報は多ければ多いほどいい、というわけではありませんが、競合商品との差別化を図るために工夫がしやすいのはいいところだと思います。

Amazonでも、Amazonストアという機能でブランドの独自ページを作成することができるようになりましたが、まだまだ活かしきれていないのが現状のようです。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”mongoroido.png” name=”ここがポイント”]自由に表現できる楽天が工夫しがいあり![/speech_bubble]

Amazonと楽天を「運営のシンプルさ」で比較

逆にいえば、自由度が高いこと、できることが多い楽天での運営は、リソースが割かれる作業が多いのが難点です。
ページの作り込みや、頻発するセール対応、メルマガ作成、広告入稿に追われている店舗も多いはず。
その点、Amazonはできることが絞られており、メルマガもなければ店舗ページを作る必要も基本はありません。
他店舗との差別化を工夫する場所が限られているので、かえって広告や商品カタログのチューニングに集中でき、リソースを節約することができるといえます。
また、FBAで物流を任せてしまえばその分手が空きますし、運営においてもAmazonがしっかりした仕組みを作っているので、手続きや操作が難しくないというところは、非常に大事なポイントだと思います。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”mongoroido.png” name=”ここがポイント”]運営負担の少なさ・シンプルさはAmazon![/speech_bubble]

Amazonと楽天を「ECコンサルタントやサポートの充実」で比較

モール出店の上でやはり気になるのは、モール側からのサポートだと思います。
楽天は出店・販売スタートするところからのサポート体制が整っており、運営を開始した後はECコンサルタントが必ずついてくれるため、相談やアドバイスを受けることができます。

Amazonでは、ECコンサルタントがつくことはなかなかありません。
出店も自力で行う必要があり、まずそこでつまずいてしまう店舗も多いと思います。
なんとか出店したとしても、さまざまな機能を活用する方法が分からない、またはそもそも機能の存在を知らないこともあるでしょう。
そして、そのままどうすることもできず、売上も立たないまま……
「Amazonは売れない」といわれるのは、そこに原因があると考えます。

そんなときは、モンゴロイドのような会社に相談をするのが実は近道だったりします。
Amazonのコンサルタントを行っている会社は、何をすべきか、どこを改善すべきか、サポートでは教えてくれない実践的なことを教えてくれます。
Amazonでやるべきことは、弊社のブログでもご紹介している通り、たくさんあります。
取扱商品によることもありますが、できるはずのことができないまま「売れない」と嘆くのはもったいないです。
まずはやれることを把握し、やり方を理解することが肝心です。
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”mongoroido.png” name=”ここがポイント”]サポート体制は、楽天が充実!
Amazonはやれることをまず知ろう。
[/speech_bubble]

結論

楽天のいいところは、
・イベント力・関連サービスの豊富さ
・ブランド訴求のしやすさ
・ECコンサルタントやサポートの充実

そして、Amazonのいいところは、
・出店コスパのよさ
・物流サービスの品質
・運営のシンプルさ

 
どちらも、それぞれ非常に魅力的なモールといえます。
そのどちらをよしとするかは、何をメリットととらえるか、またそのモールの課題を補う手段が自社にあるか、ということになると思います。

いろいろと比較してみましたが、結局いいたいことは「Amazonは売れない」なんてことはない、ということです。
もちろん、そのモールで強いカテゴリ・弱いカテゴリもあるため、商材によって最適なモールは異なります。
とはいえ、ひとつの決め手として、やはり大きいのはAmazonの出店コスパのよさだと思います。
売れそうな商材を扱っているなら、まずは出店してみることをおすすめします。

出店や運営についてサポートが必要な際は、相談先としてモンゴロイドを思い出していただけると幸いです!

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