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Amazon出品者向け ビジネスレポートの活用法を徹底解説!【実践編ー初心者向けー】

こんにちは。

前回の記事では、Amazonビジネスレポートを活用する上で理解しておきたい用語を一覧にして解説しました。
今回は、ビジネスレポートから読み取れる情報や、実際の活用方法をご説明したいと思います。

ビジネスレポートを使ってみよう

ビジネスレポートは「レポート」の項目内から確認ができます。
日々のレポートはCSV形式でダウンロードすることができますので、エクセルやスプレッドシートを利用して常に状況を把握しておきましょう。

売上ダッシュボードを見てみよう

画面:サイドメニュー > 売上ダッシュボード

売上ダッシュボードでは、過去売上との比較や推移状況が、表やグラフを交えて一目でわかるようになっています。
「日付」「売上の内訳」「商品カテゴリー」「出荷経路」で、期間や知りたい内容を絞り込んで確認していくことにより、変化や異常値に気づくことができます。

売上ダッシュボード上で確認しておきたいのは以下の5項目です。

注文品目数

指定した期間内に注文されたASIN数をカウントした数値です。
販売しているASINの数より極端に少なかったら、埋もれている商品があることに気づけるかもしれません。

注文商品数

指定した期間内に注文された商品点数をカウントした数値です。
注文品目数や注文件数などと照らし合わせてみるといいでしょう。

注文商品の売上

指定した期間内に注文された商品の売上金額です。

品目あたりの平均商品数

ここの値が大きい場合は、分析していくと
「単品商品がまとめ買いされているんだな~」
「セット商品をつくってみたらどうなるだろう?」
といったことが見えてくるかもしれません。

また、このページではグラフ上で昨日との比較や、先週の同じ曜日、さらに昨年の同じ日といった比較も行えるので、合わせて活用するといいでしょう。

品目あたりの平均売上

ASINあたりの平均売上額です。

例えば、販売している商品の単価に対して、ここの金額が極端に低い場合
「特定の売れていない商品はないだろうか?」
ということも見えてきます。

日付別

画面:サイドメニュー > 売上・トラフィック

ビジネスレポート 日付別では、商品に対するお客様からの反響を日を追って見ていくことができます。

曜日別、月初、月中、月末、と日付を絞って販売推移を確認することで、
「この曜日は売れているのに、この曜日は売れていないな……」
「月末にかけて売り上げが上がっているぞ!」
などといった傾向をつかむことができるでしょう。

ASIN別

画面:サイドメニュー > 詳細ページ 売上・トラフィック

ASIN別では、各商品ごとの詳細データを確認することができます。
出来るだけ毎日、以下の4項目だけは確認しておくのがおすすめです。

セッション

自社の商品ページを、お客様が訪問した回数です。
24時間以内の訪問は1回とカウントされるので、同じお客様が同じページを2回閲覧しても、1回とカウントされます。

例えばセッション数が低い商品は、そのページに訪れるお客様が少ない原因を探る必要があります。
「競合他社の商品に自社の商品が埋もれてしまっていないか?」
「どんな商品なのか伝わりにくい写真や商品名になっているのでは?」
「SEO対策は出来ているか?」
など、改善の余地がある商品が見つかることもあるので、セッション数は注意深く見ておきましょう。

ページビュー

自社の商品ページを、お客様が閲覧した回数です。
ページが表示されるたびにカウントされるので、同じお客様が同じページを2回閲覧すれば、2回とカウントされます。

例えば、セッション300に対してページビューが1,500というように、ページビューがあまりにも多すぎる商品は、注意が必要です。
同一のお客様が何度もその商品ページに訪問しているということなので、
「似たような他社商品があり、比べられている?」
「商品情報に不足があって迷わせているのでは?」
など、さまざまな要因を考える必要があります。
ページビューとセッションの関係性を見て、お客様の動きに異常がないか見ておくといいでしょう。

ユニットセッション率

自社の商品ページを閲覧したすべてのお客様のうち、どれくらいの割合で購入にいたったかをあらわします。
ユニットセッション率が低い場合、訴求力が低い商品ページになっている可能性がありますので、原因を分析してみましょう。

セッションのパーセンテージ

自社商品すべてのセッション合計数に対して、特定の商品(SKU/ASIN)がどれくらいの割合を占めているかをあらわします。
この項目を確認することで、販売中の全商品のうち、お客様の訪問が集中している商品と、全然見られていない商品が分かります。

自社の売れ筋だと思っていた商品が、実はあまり訪問されていないことがあるかもしれません。
また、競合他社で売れている商品に似た自社商品のセッションが低い場合は、競合にお客様をとられている可能性も見えてきます。
販売数などとも合わせて見ていきながら、自社の傾向を把握しましょう。

ページビュー率

すべての商品ページの閲覧合計回数に対して、特定の商品(SKU/ASIN)がどれくらいの割合で閲覧されているかをあらわします。

例えば、特定の商品のユニットセッション率に対して、ページビュー率があまりにも高い場合
「現状の商品ページではお客様を購入までスムーズに導くことができていないのではないか」
「他社の商品と購入を迷われ、比較されている可能性があるかもしれない」
「価格は適正だろうか?商品ページは魅力的か?」
といったこともみえてきます。

まとめ

今回ご紹介したのはあくまで一例で、取り扱う商品の価格帯やジャンルによって見方も変わりますが、ビジネスレポートを活用することで、自社商品の強みや伸びしろを発見し、売上アップにつなげていくことができます。
今まであまり見てなかったな……なんて方は、これからぜひ活用してみてください。

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