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【2021年最新版】ECモール徹底比較!主要ECモール5社の出店費用・特徴まとめ【楽天市場・Amazon・Yahoo・au PAY・Qoo10】

ECモール比較2021年

BtoCのEC市場は、2020年には19兆円を超え、物販系分野においても12兆円以上の規模まで成長しています。
伸び率は2019年の前年比+8.09%に対して2020年の前年比は+21.71%と大幅躍進。物販系EC市場にとってはコロナ禍での外出自粛やEC利用の推奨が成長の追い風になっています。

これからEC市場に参入したいとお考えの方や、さらに店舗を増やす検討をしている方のために、誰もが知っている有名モールから、今後の発展が期待できるモールまで、今回は5つピックアップして「特徴」や「出店費用」を比較してみました。

各ECモールの比較表

各モールの特徴をまとめた比較表はこちらでご覧いただけます。

出典
https://corp.rakuten.co.jp/investors/
https://www.z-holdings.co.jp/ja/ir.html
https://amazon-press.jp/
https://www.kddi.com/corporate/ir/
https://www.qoo10.jp/gmkt.inc/Special/Special.aspx?sid=158483
※本記事で紹介している情報は各社のIR資料やリリースの情報をもとにまとめたものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。

楽天市場

ポイント還元率の高さが人気で抜群の知名度を誇り、会員数・アプリユーザー数もダントツで多いのが楽天市場。定期的に開催される「楽天スーパーSALE」「お買い物マラソン」などのキャンペーンもユーザーからの人気が高く、集客力に期待できます。

また楽天市場は、楽天経済圏の他サービス(楽天カード・楽天モバイル・楽天トラベルなど)との連携で、新規顧客獲得やポイントによるユーザーの囲い込みに強みがあります。楽天カード発行枚数2,390万枚(前年同期比:+15.2%)、楽天モバイル契約数510万(MNO及びMVNO契約数)と他サービスも伸びを見せています。
さらに楽天市場にて21年第2四半期に購入したユーザーが、第3四半期にも購入した割合が約75%(*1)にも上り、ユーザーの定着率が高いことがわかります。今後もさらに成長が見込めるモールでしょう。

*1 出典:2021年度第3四半期決算資料

Yahoo!ショッピング/PayPayモール

最大の特徴は、出店時の初期費用や毎月の固定費が無料である点。
月々発生する費用は広告費と決済手数料のみで、今回比較したECモールの中では最安レベルです。そのため店舗数が他モールより圧倒的に多く約115万店にのぼります。
なかでも一定の出店基準をクリアした店舗はPayPayモールへの出店が可能になります。PayPayモールはUI/UXにもこだわった上質なECプラットフォームとして位置づけられており、出店条件が厳しいため、まずはYahoo!ショッピングに出店してPayPayモール出店を目指すのがよいでしょう。

ポイント面では、絶大な知名度を誇る「PayPay」(累計登録者数4,230万人*2)が使用でき、オフライン・オンラインの双方でPayPayボーナスを貯めたり使えたりと、送客効果に期待できます。

また、経営統合の動きにも注目です。ヤフー株式会社の親会社であるZホールディングス株式会社とLINE株式会社が2021年3月に経営統合。
Yahoo!ショッピング、PayPayモール出店企業はストアの管理画面からLINE公式アカウントを手軽に開設できるなど、機能拡充も行われています。
さまざまな施策で新規顧客獲得やユーザーの囲い込みに力を入れているため、多店舗展開を検討しているなら押さえておきたいモールのひとつです。

*2 出典:2021年度第2四半期決算資料

Amazon

他モールより新規出店の敷居が低く、Amazon上ですでに他社が販売している商品であれば、価格や在庫数を入力するだけで販売を開始することができます。
月々のコストも、大口出品の場合は「月額費+売り上げに対する販売手数料」のみと非常にシンプルです。

また、別途手数料を払うことで、Amazon倉庫に商品を預け、受注後のピッキング・梱包・発送からカスタマーサポートまで代行してもらえるFBA(フルフィルメント by Amazon)を利用することができます。FBAを利用している商品にはPrimeマークが表示されます。FBAは24時間365日稼働で発送が早く、ユーザーの支持が厚いので、Primeマークが表示されている商品は他商品との比較時に選ばれやすい傾向にあります。
Black Friday、Cyber Monday、プライム会員限定のPrime Dayなどのセールも、年々ユーザーからの人気が高まり、安定した集客力を誇っています。

au PAY マーケット

auコマース&ライフ株式会社とKDDI株式会社が共同で運営しており、auの携帯ユーザーの取り込みやKDDIグループのサービスとの連携に注力しているモールです。
出店プラン「コミコミ出店プラン」では決済手数料が成約手数料に含まれており、さらに売上が上がるほど成約手数料が下がるのが特徴的です。

auの携帯ユーザーはau PAY マーケットを利用することで携帯料金が還元されたり、KDDI株式会社が提供するスマホ決済「au PAY」ではau PAY マーケットで使えるPontaポイントが貯められたりと、サービス利用者の囲い込みに力を入れており、年々成長を続けているモールのひとつです。

Qoo10

「Qoo10」はeBay Japan合同会社が運営するショッピングモール。
固定費なし、成約手数料のみと最もシンプルな料金体系です。
スマートフォンでの取引が8割以上で、ファッション・ビューティ・ホームなど、20~30代の女性をターゲットにした商品が主力です。
また、販売期間内にショップ側が指定した販売数に達すると、利用者が通常より安い価格で購入できる「共同購入」という仕組みが特徴的です。

まとめ

各モールの特徴的な施策などもあわせてご紹介しました。
携帯キャリアを持つ企業による自社運営モールへの送客強化、サービス連携によるキャンペーン開催など、各モールが持つ集客力がモール出店の最大のメリットです。
自社の取扱商品やターゲット層、売上規模や出荷キャパなどと照らし合わせて、どのモールに出店するか検討する際に、この比較表がお役に立てば幸いです。

ECモールに出店した際の細かい運営が大変だと感じている方や、どのECモールに出店するか相談しつつ進めたいという方は、是非こちらのお問い合わせフォームよりご相談ください。
クライアント様と共に考え、一緒に成果を最大化していきたいと考えております。
Amazon出品企業様向けのレンタル店長もございます。
お問い合わせ、お待ちしております。