みなさん、こんにちは!
大阪のWebマーケティング会社モンゴロイドのデジマくんです。
Google検索広告を運用するにあたりその効果を高めるためには、日々のキーワード調整や入札単価・広告文調整だけでなく、誰に向けて広告をより多く見せるなども非常に大事ですよね。
「反応のよいユーザーに対して配信量を増やし、反応がいまいちなユーザーには広告の配信量を抑える」ことでより広告の成果に繋がりやすくなります。
Google検索広告には、特定のユーザーに対して配信量を調整できる項目が5つ存在します。
その中でも今回は、活用の幅が大きい「オーディエンスターゲティング」について詳しく解説していきます。
オーディエンスターゲティングとは?
オーディエンスターゲティングとは、サイトの訪問履歴や商品の購入履歴などユーザーの行動に基づき、「人」に対して広告を配信する手法です。
このユーザー情報をオーディエンスデータと呼びます。
オーディエンスデータは、Cookie(クッキー)を利用してサイトでの閲覧・行動履歴など膨大なビッグデータですが、個人情報は含まれていません。
オーディエンスデータと自社の顧客情報(性別、年齢、住所など)と組み合わせることでユーザーに対して精度の高い広告を配信することができます。
通常のGoogle検索広告とオーディエンスターゲティングは何が違う?
次にGoogle検索広告とオーディエンスターゲティングの違いについてご説明します。
通常の検索広告は、ユーザーが検索したキーワードに基づいて、そのコンテンツに関連するWeb上に広告を配信する手法です。
検索広告は「媒体」に対して広告を配信します。
一方、オーディエンスターゲティングでは、ユーザーの購入履歴や訪問履歴などのユーザーデータを基に個人の属性や行動履歴を分析し、適切な「人」に対して広告を配信します。
Google検索広告でオーディエンスターゲティングを活用するメリット
メリット1:検索ユーザーをオーディエンスデータで絞り込める
メリットの1つ目は検索ユーザーをオーディエンスデータで絞り込みができるという点です。
これによって、特定の年齢や性別のユーザーのみへ配信を行ったり、一部のユーザーに対しての入札の強弱をつけるなどの対応が可能になります。
メリット2:広告コストを抑制できる
2つ目は、広告コストを抑制できるという点です。
コンバージョン率の高いターゲティングに対して広告の配信量を調整することができるため、商品やサービスに関心のないユーザーにまで広告を配信してしまう無駄な広告コストを削減することができます。
メリット3:リマーケティングができる
3つ目はリマーケティングができるという点です。
特定のWebサイトを訪問したユーザーに対して、再度広告を配信するリマーケティングが可能になります。
最近はインターネット上におけるユーザーの行動が多様化しているため、リマーケティングによって再度関心を惹きつけることで顧客の取りこぼしを防ぐことができます。
Google検索広告で活用できるオーディエンスターゲティングの種類
Google検索広告では、大きく5つの手法を用いてオーディエンスターゲティングを活用することができます。
1.検索広告向けデモグラフィックターゲティング(DFSA)
Googleが持っているユーザーのデモグラフィック(年齢・性別・世帯収入など人口統計学的な属性の総称を指す)に基づいたターゲティング方法です。
DFSA(Demographic for Search Ads)とも言います。
商品やサービスを使うユーザー層が限定されており、特定の年代のユーザーに対してのみアプローチしたい場合に役立ちます。
ただし、ユーザー属性の情報はあくまでもGoogleの推測に過ぎないので、必ずしも正確では無いことを理解しておきましょう。
2.検索広告向け購買意向の強いユーザー層(IMSA)
ユーザーの過去の訪問データや検索行動データから、商品やサービスの購入に繋がる見込みがあるとGoogleが判定したユーザーに向けて検索広告を配信することが可能です。
IMSA(In-Market Audiences for Search Ads)とも言います。
旅行や服、金融サービスまで、様々なカテゴリから選ぶことができ、選んだカテゴリからさらに細分化した項目に絞り込むことが可能です。
ただし、設定するカテゴリを絞ればその分、配信できるユーザーの母数は減少します。そのため、設定をおこなう際は、配信されるボリュームを確認しながら判断することをおススメします。
3.アフィニティ カテゴリ
特定のカテゴリ(習慣や趣味等)に興味を持っているユーザーに対して検索広告を配信できるのが「アフィニティカテゴリ」です。
「スポーツ、トレーニング」や「旅行好き」など、ペルソナの趣味嗜好などを思い浮かべながら設定することができる為、多角的なアプローチをすることができます。
4.検索広告向けリマーケティング
ディスプレイ広告のリマーケティングと同じように、事前に作成したユーザーのリストに含まれる属性だけに広告を配信できる方法です。
RLSA(Remarketing Lists for Search Ads)とも言います。
しかし、ディスプレイ広告のリマーケティングと違い、Google検索広告では使用できるリストのボリュームの下限が違います。
ディスプレイ広告の場合は、100件のCookie登録があれば広告が配信できますが、検索広告では1,000件のCookieを登録する必要があるのであらかじめご注意ください。
なお、リマーケティングについてより詳しく知りたい方はこちらの記事もご覧ください。
参考記事:Google広告のリマーケティングの設定手順を紹介!
5.類似ユーザー
リマーケティングリストに含まれるユーザーと検索行動が類似する、サイトに未訪問のユーザーを狙って広告を配信できます。
新規ユーザーを獲得したい場合に活用できる機能です。
ターゲティングとモニタリングの違い
オーディエンスターゲティングは、デフォルトで設定されていないため、計測する為にはまず事前に管理画面上で設定する必要があります。
設定方法は「ターゲティング」と「モニタリング」という2つの方法があります。
ここではそれぞれの違いについて解説していきます。
1.ターゲティング
広告グループを絞り込んで、特定のユーザーや特定のコンテンツにだけ広告を表示したい場合に使用します。
ディスプレイキャンペーンを利用するほとんどの広告主におすすめの設定です。
ターゲティングを使うと、広告グループのリーチが制限されます。
さらに、ターゲティング内の条件に応じて個別の入札単価や入札単価調整を設定することも可能です。
2.モニタリング
キャンペーンや広告グループのターゲットを絞り込む必要が無く、広告で特定の条件がどう機能するかをモニタリングする必要がある場合に使用します。
検索キャンペーンを利用している広告主とディスプレイキャンペーンを利用中の広告主におすすめの設定です。
キャンペーンや広告グループなどについてリーチは制限されません。
データは、モニタリングとターゲティングの双方で選択された条件を満たす広告についてのレポートが作成されます。
条件での掲載結果のモニタリングに加え、個別の入札単価や入札単価調整をモニタリング条件に適用することもできます。
ターゲティングを活用するメリット
メリット1:コンバージョン効率を向上させる
ターゲティングのメリットは「自社の商品やサービスに興味があり、コンバージョンしてくれそうなユーザーに対して広告を配信できる」点です。
例えば筋トレに興味のないユーザーにトレーニングジムの広告を配信しても、興味を持ってくれる可能性はほぼありません。
しかし、筋トレについて毎日検索していえるユーザーの行動履歴を基にトレーニングジムの広告を配信すれば、「入会してみたい」と興味がわくはずです。
このようにコンバージョンにつながりやすいユーザーにピンポイントで広告を配信できるのが、ターゲティング広告の強みです。
メリット2:広告のコストを低く抑えることができる
興味のないユーザーにまで広告を配信してしまうと、無駄なコストがかかります。
しかしターゲティングをすることでコンバージョンにつながりやすいので、広告配信時のCPA(1人当りのコンバージョンに必要な予算単価)を低く抑えることが可能です。
メリット3:リマーケティングが可能
ユーザーによっては、「1度広告をクリックしたが、すぐに購入したり使えるモノではなかったので離脱した」というケースも少なくありません。
現代ではネット上でユーザーがたどる行動が複雑になっており、「検討した結果、興味があるのでやはり商品を購入したい」といったケースも数多くあります。
ターゲティングにより、一度自社の商品・サービスに関する広告をクリックしたユーザーに、再度広告を配信する「リマーケティング広告」という手法もあります。
リマーケティング広告を利用することでユーザーに再度アプローチできるので、コンバージョンにつながる可能性のあるユーザーを取りこぼさずに済みます。
モニタリングを活用するメリット
メリット1:配信量を維持したままオーディエンスごとの分析が可能
従来の検索広告のリーチを減らさずに、広告を配信しつつ、オーディエンスごとの掲載実績や入札金額の調整が可能になります。
メリット2:広告のクリエイティブとオーディエンスの関連を分析
多様な訴求が可能な商品で、広告文が複数ある場合には、広告文とオーディエンスとの関連を分析できる場合があります。
テレビを売っているECサイトを例に考えてみます。
広告グループ A では、1人用の小型テレビに関する広告を配信しています。
広告グループ B では、大画面が売りの大きいテレビに関する広告を配信しています。
売っている商品が違うので、配信する広告文やリンク先も異なりますし、購入を検討するユーザー層も異なってきます。
モニタリングを設定しておけば、リンク先や広告文についてどのオーディエンスに配信すべきかを判断できます。
メリット3:レポートを取得できる
モニタリング設定をすることで、ターゲティングを絞り込まず、追加した条件についてのレポートを表示することが可能になります。レポート中で入札単価の調整が可能です。
まとめ
この記事では、Google検索広告におけるオーディエンスターゲティングの基礎知識についてを解説しました。
オーディエンスターゲティングを活用することで、ユーザーにマッチした広告を配信することが可能になります。
今後もユーザーデータを利用したターゲティングはさらに複雑化すると見られています。
あらゆるターゲティングが設定できるようになった今、最大限の効果を得るためにオーディエンスターゲティングの活用も必須と言えます。
この機会に是非オーディエンスターゲティングを活用いただければと思います。
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