EC

Googleサーベイ|ECの利用状況について調べてみた

Googleサーベイ ECの利用状況について調べてみた

EC運営に関するお仕事をしていると、「みんな楽天で買ってるの?Amazon?どっちも?」や、「どういうオファーが効くのかな?」「メルマガって読みたい?」などなど、自社データだけでは調べようのないことが気になったりします。
そこで今回は、「ECの利用状況」についてGoogleサーベイを使って調査してみました。

※この調査は2018年4月に実施したもので、今回は調査結果のサマリーをお伝えします。

よく使うモール型ECサイト(ネットショップ)はどこですか?

これは、今回の調査でまず最初に気になったことでした。
自分の場合だと、消耗品なんかはAmazonで買っていて、ペットフードや家具などは楽天で買っています。
目的によって使い分けていることが想定されたため、設問は複数回答OKとしました。
また、以後すべての質問に共通する設定として「選択肢はランダムな順序で表示する」というオプションをONにしています。
よく使うモール型ECサイト(ネットショップ)はどこですか?
Amazon、大人気ですね!
ちなみに、Googleサーベイで集めた回答は「性別」や「年齢」「地域」といったフィルタをかけることができます。
フィルタ機能を使うと、例えばこんなことがわかります。

  • 男性の方が女性よりもAmazonの割合が多い
  • 男性の18~24歳では、Yahoo!ショッピングが楽天より使われている
  • 北海道ではAmazonと楽天が同比率

クーポンがもらえるとしたら、10%OFFと1,000円OFF、どちらがよいですか?

この質問も、よく議題にあがります。
1,000円OFFは「効果が確実にみえている」という点が好まれるのかも知れません。
クーポンがもらえるとしたら、10%OFFと1,000円OFF、どちらがよいですか?
Googleサーベイは「今みてる質問に、別の質問の回答をかけ合わせる」なんてこともできちゃいます。
今回の質問に先ほどの「よく使うモール型ECサイト~」の回答をかけ合わせると……楽天市場では1,000円OFFよりも10%OFFが喜ばれるらしい!ということが見えてきます。
Googleサーベイ……恐ろしい子……

好きなECサイトの情報、どんな手段で取得していますか?

これは質問の仕方が悪かったです……改めて、アンケート調査って難しいなと思い知らされました。
好きなECサイトの情報、どんな手段で取得していますか?
本来は、「選択肢の中のどの手段を頻繁に使いますか?」ということが聞きたかったのに、「上記以外」が半数近くを占める結果となってしまいました……トホホ……
それにしてもLINEが強いな!という印象ですが、フィルタをかけた場合のデータも2~3ご紹介しますね。

  • 女性はInstagramが多い
  • 55~64歳のユーザーはメールマガジンをよく使う
  • 35~44歳のユーザーはFacebookとTwitterをよく使う

モールではなく公式ECサイトでお買い物をする場合、「会員登録をする」としたら、どんな理由ですか?

そしてこの質問。
ズバリな質問ですが、お店側からすると会員登録してもらわないことにはCRMなどのリテンション・マーケティングが行えません。
モールではなく公式ECサイトでお買い物をする場合、「会員登録をする」としたら、どんな理由ですか?
すごくシンプルな回答が票を集めていました。
ちなみに、女性に絞ると「特典がよかったから」という回答が1番でした。
女性にとって気の利いた特典ってなんだろう……と考えてしまいますね。
ただ、この質問でも「上記以外」が多く、もっと別の選択肢があったハズだな……と反省しきりです。

モールではなく公式ECサイトでお買い物をする場合、「会員登録をしない」としたら、どんな理由ですか?

最後は、先ほどの質問の逆です。
この回答を参考にサイト改善すればいいんじゃないか?というピュアな気持ちで質問してみました。
モールではなく公式ECサイトでお買い物をする場合、「会員登録をしない」としたら、どんな理由ですか?
セキュリティのことが一番!個人的には意外な結果でした。
大事ですね、セキュリティ。
また、先ほどの「登録する理由」では「簡単だから」という理由はあまり支持されていないのに、この「登録しない理由」では「登録が面倒だから(≒簡単じゃないから)」が上位に上がってくるという興味深い結果がでています。
登録が簡単だからといってそこまで魅力は感じないが、面倒くさそうだと一気にやる気を失う……といったユーザーの心理が垣間見えます。

他にも、フィルタをかけたものを2つご紹介します。

  • 男性は、次もその店で買うとは限らないからが1番
  • 女性の45~54歳のユーザーは、登録が面倒だからが6割超えで1番

まとめ

Googleサーベイを使うと、「課題を見つけて改善する」という仕事の流れに「調査結果を使って仮説をたてる」というステップを加えることができるのが魅力的です。
管理画面では、%の部分を実数に切り替えることもできるため、数値を使ったシミュレーションに役立てることも可能です。

Googleアナリティクスでも「ベンチマーク」という機能が出現したり消えたりしていますが、ひょっとしたらGoogleサーベイとGoogleアナリティクスが合体……なんて日がくるのかも知れませんね。