解析

Googleアナリティクス|直帰率の分析は加重ソートからはじめると効果的

Googleアナリティクス|直帰率の分析は加重ソートからはじめると効果的

モンゴ
さっきバナナを買いに行ったら、まさかの売り切れで、速攻で帰ってきたゴリ。

ロイド
さもありなんゴリ。

モンゴ
直帰率100%ゴリ!

ロイド
いきなり世界観を出してきたゴリね!?(でも直帰率100%じゃない気がするゴリ……)
Webマーケティングの世界で生きていると、直帰率=悪という感じで語られることが多いゴリ。

モンゴ
やっぱり直帰率って……ゴクリ

ロイド
いや、問答無用で決めつけるのはよくないゴリ。ここはひとつ……

モンゴ&ロイド
ゴリラと一緒に考えよ!

そもそも直帰率ってなに?

モンゴ
Googleアナリティクスでいう直帰率とは、「サイトに来ていきなり帰っちゃったユーザーの割合」ということゴリね?

ロイド
そう解釈してよいゴリ。
サイト全体の訪問数に対して、「1ページしか見なかったユーザー = 直帰したユーザー」の割合が直帰率ゴリ。

モンゴ
Googleアナリティクスではココで確認できるゴリね。

▼行動 > サイトコンテンツ > ランディングページ にて直帰率を確認

Googleアナリティクスで直帰率を確認

モンゴ
直帰率が高いランディングページは要注意ゴリね!役に立ってる気がしないゴリ!

ロイド
ある意味ではそうゴリ。
そんなモンゴにはパトロールの仕方を教えてしんぜようゴリ。

改善して効果が高そうなページを探すには、直帰率に加重ソートをかけてみる

ロイド
パトロールにはいくつかコツがあるゴリ。
まず、「直帰率」でソートするゴリ。

直帰率でソート

モンゴ
セッション1、セッション1、直帰率100%…直帰…率…100…%……

ロイド
そうなるゴリね。
そんなんがいっぱい出てきて、そらせやろ……ってなるゴリね。
そこでもうひと操作するゴリ。
並べ替えの種類から「加重」を選んでみてほしいゴリ。

モンゴ
果汁!?果汁100%!?

ロイド
はい、加重ソート(加重並べ替え)をかけるとご覧のとおりゴリ。

▼並べ替えの順序 > 加重 を選択

直帰率を加重ソート

モンゴ
これはいったい……何が起こっているゴリか?

ロイド
これは、「直帰率が高く、かつよく見られているページ」の順にソート(並べ替え)してくれているゴリ。

モンゴ
便利!便利すぎやしないかゴリ!?

ロイド
最強の機能のひとつと言われているゴリ。
これで一気にパトロールしやすくなったゴリ。

モンゴ
これで、もったいないページがどこかわかるゴリね。
ウホー!今すぐ改善したくなるゴリ!

ロイド
それが他にも見方があるんだゴリよ。

モンゴ
もったいぶらずに教えてほしいゴリ!

デバイスやチャネルなど、セグメントを使って直帰率をみてみる

ロイド
例えば、さっきの加重ソートで一番上にあったページを対象に、「デバイス別」の視点でみてみるゴリ。
いわゆる「ドリルダウン」ゴリ。

▼セグメントを追加 > 「モバイル トラフィック」と「タブレットとPCのトラフィック」を選択

直帰率をデバイスでセグメント

モンゴ
あら不思議、実はスマートフォンユーザーの直帰率が高いということがわかっちゃったゴリ。

ロイド
このページは、特にスマートフォン版に改善の余地がありそうゴリね。
そこでもう一つドリルダウン。
今度は、このページのセグメントで「モバイル(=スマートフォン)」だけを残して、セカンダリディメンションで「デフォルトチャネルグループ」を選んでみると……

直帰率をチャネルでセグメント

モンゴ
おやおや?自然検索できたユーザーの直帰率が高めゴリ!

ロイド
自然検索からの流入が多いのに直帰率が高いってことは、
・探してた情報が載ってない
・思ってたのと違った
・ページは読んだけど次に見たい情報が見当たらなかった
といった問題を抱えている可能性があるゴリね。

モンゴ
バナナ専門店!って書いてあるのに、ページをみたらリンゴも売っててなんだかなぁ……みたいな感じゴリね。

ロイド
あるいは、バナナ半額!って書いてあって、ページをみたら売り切れてたからもう帰る、みたいな感じかも知れないゴリ。

モンゴ
ゴリ。

直帰率が高い=悪なの?

モンゴ
ちなみに、直帰率が高いページを片っ端から直せば、たちどころにサイトが改善されるゴリか?

ロイド
いや、そもそも直帰率が高くてもしかたないページもあるゴリ。
例えば、
・会社概要のページ→取引先が確認したかっただけかも
・試験の合格発表のページ→結果が見たかっただけかも
・アクセス方法のページ→場所が知りたかっただけかも
こんな感じゴリ。

モンゴ
確かに、そういったページであれば、よっぽど興味深い導線をつけないと寄り道してもらえなさそうゴリね。

まとめ

モンゴ
直帰率のこと、少しわかった気がするゴリ。

ロイド
加重ソートを使えば「改善したときにインパクトのあるページ」を見つけることができるゴリ。
そこからドリルダウンして、何が課題になっているのかを発見するのがおすすめゴリ。

モンゴ
いきなり気になる箇所を掘り下げまくっても……

ロイド
時間がもったいないゴリ。
せっかくの便利機能なので、上手に使いましょうゴリ。

モンゴ&ロイド
ではでは、また次のテーマで会いましょうゴリっ!

ゴリラと一緒に考えるシリーズ

#01 Googleアナリティクス|Spreadsheet(スプレッドシート)でカスタムセグメントを使うには?
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#02 Googleアナリティクス|バナーのイベントトラッキングについて考えてみた
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#03 Googleアナリティクス|新規ユーザーと新規セッションの違い
みんなが間違いやすい用語(指標)の意味について、はっきり白黒つける!ユーザーとセッションはどう違うのか?違いがわかるゴリラになるために、ゴリラたちが考える。

#04 Googleアナリティクスの使い方:初心者がチェックすべき5つのポイント
これからGoogleアナリティクスを使いたい人はもちろん、いつもつまみ食いで理解が十分じゃなかった…という人にも見てもらいたい!初心者がチェックすべきポイントを、ゴリラたちが考える。

#05 Googleアナリティクス|直帰率の分析は加重ソートからはじめると効果的
サイトの課題発見を簡単に行える便利機能「加重ソート(並べ替え)」とは?ケーススタディを通して、ゴリラたちが考える。

#06 Googleアナリティクス|直帰率と離脱率の違いって?
みんなが曖昧な感じでごまかしていたかも知れない直帰率と離脱率。これを機にちゃんと理解しなおすべく、ゴリラたちが考える。

#07 Googleアナリティクス|パラメータとチャネルについて
流入経路の分析に便利な、Googleアナリティクス用のパラメータ。URLに秘められた意味や使い方について、ゴリラたちが考える。

#08 Googleアナリティクス|企業からの訪問を分析する
どんな企業がサイトを見てくれているのか?どんなページに興味を持ってもらったのか?企業からの訪問について、ゴリラたちが考える。

#09 Googleアナリティクス:離脱率の意味と使い方
Googleアナリティクスを使った分析でよく耳にする離脱率。そもそもどういう意味だっけ?使うときは、どういう風に使えばいいんだっけ?という方に読んでもらいたい。今回はそんな「離脱率の意味と使い方」についてゴリラたちが考える。