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ECモール徹底比較!7つのECモールの特徴・出店コストまとめ【出店を考えている方向け】

BtoCのEC市場は、2017年には16兆円を超え、物販系分野においても8兆円以上の規模まで成長しています。
これからEC市場に参入したいとお考えの方や、さらに店舗を増やす検討をしている方のために、誰もが知っている有名モールから、今後の発展が期待できるモールまで、今回は7つピックアップして「特徴」「出店コスト」を比較してみました。

各ECモールの比較表

各モールの特徴をまとめた比較表はこちらでご覧いただけます。

出典
https://corp.rakuten.co.jp/
https://about.yahoo.co.jp
https://amazon-press.jp/
https://recruit-holdings.co.jp/ir/
https://www.qoo10.jp/gmkt.inc/Special/Special.aspx?sid=158483
https://www.kddi.com/corporate/ir/

※本記事で紹介している情報は各社のIR資料やリリースの情報をもとにまとめたものであり、正確性・完全性を保証するものではありません。

楽天市場

「ECモールといえば」で多くの人がピンとくる知名度を持ち、会員数・アプリユーザー数もダントツで多いのが楽天市場です。
またECモールだけでなく、楽天カードやトラベル、書籍、秋からスタート予定の携帯電話事業など他サービスによる新規顧客獲得や、全サービスで利用可能な楽天ポイントの還元などによるユーザーの囲い込みに力を入れています。
楽天市場の出店プランは4つ用意されており、EC運営の経験が少ない企業向けや、商品数や画像量が多い店舗向けに手数料などが調整されています。
自社店舗の規模にあったプランを選べば、他モールよりコストを抑えることも可能です。

Yahoo!ショッピング

今もっとも勢いよく成長しているのがYahoo!ショッピング。
出店店舗数も50万店と他モールよりはるかに多い理由に、出店コストの安さがあるといえます。
現在、Yahoo!ショッピングは初期費用や毎月の固定費が無料で出店できます。
月々かかるのは広告費と、決済手数料のみとなり、今回比較したECモールの中では最安レベルです。
そのため「とりあえずECサイトを始めてみたい」「商品ラインナップ的に売れない時期がある」場合に特におすすめできます。
もう1点付け加えるとするなら、出店した店舗内に自由に外部リンクの設置(=自社ECサイトやホームページに誘導)ができることも大きな特徴のひとつです。
これは他モールでは基本的にNGとされているため、施策の幅が広がります。
なお現時点で時期は未定ですが、期間固定ポイントが「Tポイント」から「PayPayボーナス」へ変更予定となっているようです。

Amazon

他ECモールと比較しても圧倒的な訪問者数を誇っています。
新規出店の敷居が低く、例えば型番商品などAmazon上ですでに他社が販売している商品であれば、価格や在庫数を入力するだけで自社からも販売を開始することができます。
大口出品の場合は、コストも「月額費+売り上げに対する販売手数料」のみと非常にシンプルです。
また別途手数料を払うことで、Amazon倉庫に商品を預け、受注・配送・カスタマーサポートを委託できるFBAを利用することができます。
FBAを利用している商品にはPrimeマークが表示され、利便性をユーザーに訴求することができます。
ちなみに、FBAを利用せずにPrimeマークを表示させる「マケプレプライム」というプログラムも用意されていますので、あわせて活用するとよいでしょう。

ポンパレモール

リクルートグループが運営するECモールです。
ホットペッパーグルメやじゃらんなど、同IDで利用可能な他サービスのユーザーへのアプローチが期待できます。
出荷件数に対し処理費がかかりますが、1件あたり15円のため、単価が高い商品を扱っている場合は費用を抑えて出店することが可能です。

Qoo10

固定費なし、成約手数料のみと最もシンプルな料金体系です。
スマートフォンでの取引が8割以上で、ファッション・ビューティ・ホームなど、20代~30代の女性をターゲットにした商品が主力です。
2019年3月にはテレビCMで大々的なプロモーションを展開しており、今後の成長に期待できるモールのひとつです。

LOHACO

LOHACOは事務・オフィス用品に強い「アスクル」が「Yahoo!」の協力を得て運営しています。
Yahoo!と同じく、SoftBankユーザーでYahoo!プレミアム会員なら常時ポイント10倍、5のつく日にはさらにポイントが上乗せされるといったポイント施策に力を入れています。
一般に販売されている商品をLOHACOオリジナルのパッケージにして売りだすなど、ブランドを強く押し出す戦略は他のモールと一線を画するところです。
2018年7月より、LOHACO内のマーケットプレイスへの企業出店が始まりましたが、残念ながら現在はLOHACO側からの招待がないと出店できないようです。

Wowma!

2017年1月に「DeNAショッピング」と「auショッピングモール」が統合して生まれたWowma!。
スタートしてまだ2年と比較的新しいモールですが、auコマース&ライフ株式会社(旧:KDDIコマースフォワード株式会社)とKDDI株式会社が共同で運営しているため、auユーザーの取り込みやKDDIグループのサービスとの連携が期待できます。
まだ出店店舗も少ないので、今後の成長を見込んで、今のうちに出店しておいても損はないのではないでしょうか。

まとめ

各モールの特徴的な施策などもあわせてご紹介しました。
自社の取扱商品やターゲット層、売上規模や出荷キャパなどをふまえて、どのモールに出店するか検討する際の参考になれば幸いです。

余談ですが、Googleより発表済みの「モバイルファーストインデックス」により、ウェブサイトのモバイル版コンテンツがSEOの評価対象となりました。
さらに携帯キャリアを持つ企業が自社運営モールへの送客強化を行ったり、楽天によるモバイル事業の参入などにより、今後はより携帯機器からの利用割合が高くなることが予想されます。
ページ自体はECモール側で最適化はされますが、プッシュする商品・方法などを今一度検討してみるのもいいかもしれません。

上記を含めた対応や、細かい運営が大変だと感じている方、どのECモールに出店するか相談しつつ進めたいという方は、是非こちらのお問い合わせフォームよりご相談ください。
クライアント様と共に考え、成果を最大化していくAmazon出品企業様向けのレンタル店長もございます。
お問い合わせ、お待ちしております。