解析

Googleアナリティクスの各指標まとめ

こんにちは。
Googleアナリティクスには様々な指標があるので、どれがどんな意味なのかがわからなくなりますよね。
そこで今回はGoogleアナリティクスの各指標をできるだけまとめてみました。
※2018年9月時点の内容です。

基本の指標

セッション

サイトに訪問した数で、訪問数とも呼ばれています。
ある人が午前中に1回、午後に1回サイトに訪問したとするとセッションは「2」とカウントされます。
またGoogleアナリティクスでは下記が起こると、その訪問が終わったと見なされます。(セッションが切れるといいます)

・サイトから離れる(そのタブを閉じる)
・サイトに訪問後、30分以上何も行動がない

上記以降の訪問は新しい訪問と見なされ、新しくセッションがカウントされます。
ちなみに、セッションが切れる「30分」という時間はデフォルトの設定なので、管理画面から変更可能です。

ユーザー

セッションとは異なり、サイトに訪問した「人」の数です。
ある人が午前中に1回、午後に1回サイトに訪問しても、ユーザーは「1」とカウントされます。
また「人」の数とは書きましたが、厳密には「ブラウザの数」で、GoogleアナリティクスではCookieにより同一ユーザーかどうかを判別しています。
(Cookieの有効期間は2年間です。)

新規ユーザー

その名の通り、初めてサイトに訪問したユーザーの数です。
初めてを具体的にいうと、過去2年以内にサイトに訪問したことがない(Cookieが付与されていない)、という意味です。
そのサイトには新規ユーザーが多いのか、リピーターが多いのか、を測ることでき、

・新規ユーザーが少ないから、広告で呼んでみよう
・新規ユーザーが多いから(リピーターが少ないから)、顧客にメルマガを送ってみよう

といった施策を考えることが可能です。

ユーザーあたりのセッション数

1ユーザーあたり何回サイトに訪問しているか、という指標です。
セッション ÷ ユーザーで算出され、1ユーザーあたりのサイトの平均訪問回数がわかります。

ページビュー数

そのサイトのページが何回見られたか、を表す指標です。
PV数などと省略されて表記されることもあります。
たとえば、ある人がA、B、C、D、Eの5ページを見た場合、ページビュー数は「5」とカウントされます。
詳しく書くと、Googleアナリティクスの計測タグがブラウザに読み込まれた数をカウントしているので、計測タグが貼られていないページではカウントされません。

ページ/セッション

1セッションあたり、何ページ閲覧しているかを表す指標です。
ざっくりいえば、1回の訪問で平均何ページを見られているのか、ということです。
サイトにもよりますが、この指標が低い場合、ランディングページで直帰されてしまっていることが考えられます。
反対に高すぎる場合、ユーザーが目的にしているコンテンツにたどり着きづらく導線が悪いサイトといえます。

平均セッション時間

1回のセッションでサイトをどれくらい見ているかを、時間で表しています。
滞在時間とも呼ばれますが、これはページを遷移した時刻の差で算出されています。

滞在時間の説明図

このように時刻の差で算出しているので、直帰してしまった場合、セッション時間は0と計測されてしまいますので注意してください。

直帰率

訪問して1ページしか見ずに、そのサイトから離脱してしまった率です。
直帰数 ÷ 閲覧開始数で計算されます。
こちらはセッションで計算されており、後ほどご紹介する離脱率とは単位が異なるため注意が必要です。

ページの分析で使われる指標

ページ別訪問数

重複を削除した、ユニークなページビュー数がページ別訪問数です。
セッションに紐づいており、言い換えると、そのページが閲覧されたセッション数を表しています。

ページ別訪問数説明

ページビュー数はそのページが見られた総数、ページ別訪問数はそのページを見たセッション数と区別すると理解しやすいかと思います。

平均ページ滞在時間

そのページが平均どれくらいの時間見られているか、を表しています。
平均セッション時間はセッション全体が対象でしたが、こちらはぺージを対象とした指標です。

閲覧開始数

そのページからセッションが始まった回数を表します。
上述の通り、こちらを利用して直帰率が計算されています。

離脱率

そのページでサイトから離脱した率(セッションが切れた率)を表します。
離脱数 ÷ そのページのページビュー数 で計算され、直帰率とは分母が異なることに注意してください。
また離脱数には直帰数も含まれます。
そのため、サイトの導線上の課題を探すために、直帰ではなく離脱されているページを確認したい場合は、離脱率の計算に一手間加える必要があります。

ページの価値

この指標は、そのページが一回閲覧されたことにより生まれた価値を金額で表しています。
(目標値+eコマースの収益の合計) ÷ ページ別訪問数で計算されます。
この指標を利用するためには、目標(コンバージョン)の設定で「値」も設定する必要があります。
目標に関しては、また別記事でご紹介しますね。

ページ速度・サイト検索の分析で使われる指標

平均読み込み時間(秒)

そのぺージの読み込みにかかった平均時間です。
ページをブラウザが読み込み始めてから、完了するまでの時間を表し、ざっくりいうとページが見えるようになるまでのユーザーの待ち時間といえます。
この指標が大きいと読み込みに時間がかかっている、つまり、ユーザーを待たせていることと同義です。
直帰の原因にもなりえますので、注意が必要です。

検索回数の合計

そのキーワードでサイト内検索された合計値です。
そのサイト内検索キーワードのニーズの多さを計る指標で、ユーザーが探しているコンテンツのヒントとすることができます。

結果のページビュー数/検索

サイト内検索の結果のリンクから移動したページビュー数を検索回数で割ったものです。
そのサイト検索キーワードから、検索結果のリンクをクリックした割合を示しています。
こちらが高ければ、その検索キーワードに関するコンテンツがどうしても見たいと考えられるので、関連するコンテンツを強化するなどの打ち手が考えられます。

検索による離脱数の割合

その名の通り、検索結果で離脱した割合です。
思ったような検索結果ではなかったことを表しますので、その検索キーワードの回数が多く、こちらの指標が高い場合、改善が必要といえます。

再検索数の割合

検索した直後に再検索した回数を検索結果ページのページビュー数で計算される指標です。
あるキーワードで検索したが、諦めて別のキーワードで検索した割合ともいえます。
こちらの数値が高く、検索による離脱数の割合も高い場合、検索結果が思ったようなものでなかった確率が高いです。
検索回数が多いキーワードで、これらの指標が高い場合は、コンテンツを拡充するなどの対策が必要です。

検索後の時間

検索結果が表示された後に、サイトに滞在した平均時間を表します。
検索による離脱数の割合、再検索数の割合同様、検索後の諦めを計る指標ともいえます。

平均検索深度

検索結果に表示されたリンクから移動したページビュー数を、サイト内検索を1回以上行ったセッションで割った数です。
サイト全体として、サイト内検索からどれだけ検索結果のリンクをたどったかを表しています。

eコマースで使われる指標

トランザクション数

注文件数を指します。
下図でいいますと、注文は2件なので、トランザクション数は2ですね。

eコマース説明用図

収益

総売上を指します。
こちらは名前の通りなので、わかりやすいですね。

平均注文額

1注文あたりの売上、つまり平均注文単価を指します。
収益 ÷ トランザクション数 で計算されます。

数量

購入された商品点数を指します。
先程の図でいいますと、

eコマース説明用図
注文1:バナナ3本+リンゴ2個+みかん1個
注文2:バナナ3本+リンゴ6個+みかん0個

なので、数量は15です。

固有の購入数

購入されたアイテム数を指します。
またまた先程の図でいいますと、

注文1:バナナ、リンゴ、みかんの3つなので、固有の購入数は3
注文2:バナナ、リンゴの2つのみなので、固有の購入数は2

これはトランザクション単位で計算されます。(注文ごとに計算されます。)
つまり、ざっくり書くとその注文で何種類のアイテムが購入されたかを表しています。

商品の収益

商品あたりの売上を表します。

平均価格

商品の売上 ÷ 商品の販売数で計算され、商品あたりの平均販売額を指します。

平均数量

商品の販売数 ÷ 注文数で計算され、1注文あたりの平均販売数を表しています。

まとめ

まとめることがイヤになるぐらい指標の数がありますね……
ご紹介できていない指標もありますが、基本的な指標はご紹介できたと思います。
Googleアナリティクスでわからない指標や、設定があれば、お気軽にモンゴロイドまで!